ふと気づくと、存在に威圧感があったり、それまで似合っていたはずのシンプルカジュアルに違和感を覚えたり。これまでの自分から何か少し変えないといけないかも……、そんなふうに感じることが増えてくるミモレ世代。そのひとつの解決策が今までよりも少しだけ「フェミニンさ」を多めに取り入れること。決してそれは「甘さ」ではなく、言い換えるなら「ほんのりと匂い立つ女っぽさ」。具体的な着こなし提案で、その方法を教えてくれるのが、スタイリストの福田亜矢子さんです。3回目のテーマは大人世代に着てほしい「素材」に。ヘルシーな女っぽさを引き立てる「透ける」と「つやめく」にフォーカスします。

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夏こそ「透ける」「つやめく」をキーワードに。
大人こそ、ドラマティックな素材が似合うから

 

フェミニンさをファッションで取り入れるとき、「色」や「柄」を味方につけるのはもちろんですが、「素材」に頼るのもおすすめだとスタイリスト福田亜矢子さん。中でも、今なら「透ける」「つやめく」がいいと言います。

「『透ける』『つやめく』素材というと、特別な日に着るものと思われがちですが、いえいえ全然! さらっとシンプルに着るだけで洗練されますし、日常の着こなしに取り入れても大袈裟にならないのは、まさに大人の特権です。年齢を重ねた素肌、経験を積んで培ってきた雰囲気、それがあるからこそ、生っぽさが前に出ない。ちょうどいい女っぽさが醸し出されるんです。素肌がほんのりと感じられる素材、光を呼び込んでつやめく素材って、色やディーテルより、もっとさりげなく、すんなりトライできると思いますよ。着ている自分もうっとりできる、その効果をぜひ実感してみてください」


トップスとボトムで「つやめき」を取り入れて。
光を味方に、華やかな雰囲気に

 
 

着こなしの主役にしたのは、ビロードのような控えめな光沢感をたたえた、ストレッチ入りのシルク素材のセットアップ。素肌に溶け込む「チャイ」と名付けられたニュアンスのあるベージュ系カラーが、上品な華やぎを呼び込んでくれます。さらりと落ち感があって、動きに合わせて揺れるさまもさりげなくドラマティック。ジャケットで端正な輪郭を添え、しなやかな女性らしさをよりいっそう引き立たせて。トップス¥28600、パンツ¥38500、ジャケット¥74800/カオス(カオス表参道) サングラス¥46200/モスコット(モスコット トウキョウ) ネックレス¥23100/ローラ ロンバルディ(八木通商) バッグ¥17600/カマーリヤ(サードマガジン) 靴¥68200/マリア ルカ(ウィム ガゼット 青山店)

Ayako’s Recommendation
ふとした動きに合わせて光を集める「つや」素材。その華やかさは言うまでもありませんが、着慣れない方におすすめしたいのが、少しマットな微光沢素材。華やいだ存在感はもちろんあるのですが、つやめきが控えめな分、より日常に馴染みやすく、オフィスシーンなど着ていく先を広げてくれます。繊細な素材だからこそ、体の線が浮かび上がり、そんなしなやかな見た目も女っぽさを引き立ててくれるんです。「つや」のある素材の服を一枚で着てもいいのですが、上にジャケットやシャツなど、パリッとした素材のメンズライクなアイテムを合わせると、より繊細さが際立って、嫌味のないフェミニティを纏うことができますよ。


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【写真】40代のおしゃれに足りないには「フェミニン」。おすすめのブランドは? 注目したい「色」は?
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