キッチンの窓辺にスプラウトを育てています。ちょっと摘んで朝のスープに、サラダに、付け合せに便利。これはブロッコリーの芽。スルフォラファンという抗酸化作用があり、がん予防にもなるそうです。種から芽が出て伸びるさまに元気をもらいます。

今週で3月も終わり。日がさらに長くなり、本格的な春の始まりを感じます。

春という漢字は、もとは日の上に屯という字が載ったもの。この「屯」は、その字のごとく、植物がずっしりと生気をこめて地上に芽を出そうとするさまを表しているそうです。

冬の間、ギュッと縮め、固めて、寒さをしのいでいた身体は、春に向かってゆるみはじめ、新しい命の動きが活発になってきます。

春の養生の第1番目は、夏に向かって軽やかに活動できる身体になるために、冬の間に貯め込んださまざまなものをデトックスすることです。

酸化脂肪や老廃物、長く続いた寒さへのストレス、特に今年は寒暖の差が激しい冬を過ごしたので、その過緊張による自立神経の負担も何らかの形で貯めこんでいると感じます。

まずは苦味のあるものをはじめとして、天に向かって広がり、伸びていく旬の葉野菜をたくさん食べましょう。

また、東洋医学では、春はアレルギーが出やすい季節とされ、これは、解毒や免疫を司る肝臓に負担がかかることから起こる場合があるそうです。

少し不調を感じたら、甘いものを控え、爽やかな優しい酸味のもの、また発酵食品などを摂って、老廃物を流していきましょう。

また、ゆるみはじめた身体に春先の冷えは意外に影響があります。ちょっと冷えたと思った時は、春こそ湯たんぽや足湯をして、冷えを取りたいものです。

春の養生の2番目は、凝り固まっていた筋肉をほぐすこと。

首をゆっくり回したり、肩のストレッチをするとともに、床に座って片足ずつまっすぐに伸ばし、上体を姿勢よくして胸を張り、膝を床につけるように意識するだけで、膝から太ももの裏側が伸びて、歩くのが楽になります。

身体が軽やかになったら、バッグを持たずにお散歩を。

わたしはスマホと千円札を一枚、ポケットに入れて歩くのが好きです。普段、急いでいるときには気がつかなかった木々や空の色に和まされます。

この原稿のために、古い文献にあたっていましたら「春は髪を下して」と書かれたものがいくつかありました。

日頃は一束にしないと落ち着かないのですが、それも地肌の緊張を生んでいるのかも、と思います。

お天気の良い日は、いち早くコットンや麻など、肌に爽やかな素材で明るい色の服を身につけ、髪を解き、風と光を体いっぱいに浴びて、春を味わっていきましょう。

春の木漏れ日が揺れる、お気に入りの散歩道。カフェコース、パン屋さんコース、素敵な家の木に会うコースなどなど、いくつかコースを決めておくと、楽しみが増えます。