ミシュラン三つ星レストランで研修修了後、有名フランス料理店で15年働き、結婚を機に独立。TV出演をきっかけに “伝説の家政婦”と呼ばれるようになった志麻さん。どこの家庭でもシャキッとおいしい野菜炒めを作るには、「強めの火力」「野菜は炒めてザルで待機」「肉に後から合流」の3つがお約束! 最新刊『志麻さんの自宅レシピ』が調理のお悩みを解決します。

 



もう水っぽくならない! 野菜炒めテクニック!

切る作業が手間であれば、食材は大きくても構わないので大きさを揃えて切る。

●重要ポイント1
フライパンに多めの油をひいて、もやしとキャベツを強火でさっと炒める。火力が弱いと野菜から水けが出てびしゃびしゃになるので要注意。適度に炒まったらザルにあげる。
●重要ポイント2
にんじん、じゃがいも、玉ねぎは中火で火が通るようにゆっくり炒め、先ほどのザルにあげておく。志麻さんが使うじゃがいもは、形が崩れにくく味や食感が楽しめるメークインのみ。
キッチンペーパーで水けをしっかり取る。水けが残っているとうまみの素である焼き色がつかない上、味もしみこまない。
●重要ポイント3
きのこは多めの油で強火でさっと炒め、炒め終わってから塩をする。火力が弱かったり、先に塩をすると水分が出るのでNG。
●重要ポイント4
フライパンに肉を投入し、しっかりめに味つけする。味つけはうまみが強い肉ときのこのみにして、味にメリハリをつけるのが食べ飽きさせないコツ。肉に焼き色がついたら野菜を戻し入れて完成。

シャキッと野菜炒めの作り方 (15分)

 

 材料(2人分)
・もやし……1袋
・キャベツ(細切り)……1/8個分
・にんじん(細切り)……1/2本分
・じゃがいも(メークイン)(細切り)……1個分
・玉ねぎ(くし切り)……1/2個分
・きのこ(エリンギ、しめじなど)……1パック
・にんにく(みじん切り)……1かけ分
・しょうが(みじん切り)……1かけ分
・豚ロース薄切り肉(細切り)……200g
・塩・こしょう……適量
・サラダ油……適量

 作り方 
1. 食材は大きさを揃えて切る。
2.もやし、キャベツは強火でさっと炒めてザルにあげる。
3.にんじん、じゃがいも、玉ねぎは中火で火が通るようにゆっくり炒めてザルにあげる。
4.きのこは水分が出るので強火でさっと炒め、炒め終わったらしっかりめに塩をしてザルにあげる。
5.フライパンに油をひき、にんにく、しょうがを弱火で炒めて香りを出す。
6.肉を加えてしっかりめに塩・こしょうをして中火で焼く。
7.野菜を戻し入れ、薄めに塩・こしょうして味をととのえる。


タサン 志麻
大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業し、ミシュランの三つ星レストランでの研修を修了。その後、日本の有名フランス料理店等で15年働く。2015年にフリーランスの家政婦として独立。家事代行マッチングサービス「タスカジ」で定期契約顧客数がナンバーワンとなり、「予約が取れない伝説の家政婦」と呼ばれるようになった。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」でその仕事ぶりが放映され、クール最高視聴率を記録。現在も家庭に出向き、冷蔵庫にある食材で家族構成や好みにきめこまやかに応じた料理に腕をふるうほか、「つくりおきマイスター養成講座」の講師や料理教室、食品メーカーのレシピ開発などでも活動。フランス人の夫と子どもと3人で暮らす。公式ホームページ
 

 

『「作り置き」よりもカンタンでおいしい! 志麻さんの自宅レシピ』
著者  タサン 志麻 講談社 1430円(税込)

「伝説の家政婦」志麻さんが自宅で食べているレシピを初めて公開!
仕事から帰って30分以内にちゃちゃっと作って「お店の味」に仕上げる、志麻さんならではの調理テクニックを手順写真つきでわかりやすく紹介しています。
時間もお金もかけずにお店顔負けのおいしいごはんを作るには、“省いてよい手間”と“おいしさに欠かせない手間”の見極めが肝心。志麻さんの長年のシェフ経験で培ったワザをこの本でお教えします。

『志麻さんの自宅レシピ』のほか、ダイエット、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
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写真/伊藤泰寛(講談社)
この記事は2018年10月21日に配信したものです。
mi-molletで人気があったため再掲載しております。


出典元:https://kurashinohon.jp/735.html


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