アウター数点を私よりも活躍させてくれそうな知人に引き取ってもらえたこと。そして何より、ここ数年“越冬”用のコートを買っていないこともあり、この秋は真剣にずっとコートを探しております。

防寒を考え、ダウンかファー。もしくは、エコファー……調べていくうちに、サスティナブルな視点のあるブランド、GUSHLOW&COLE(ガシュロウ&コール)に行き着きました。そういえば、ロンドン在住の友人に「絶対に葉子ちゃん、好きだよ!」と以前からずっとすすめられていたこと。さらに一昨年くらいから都内のセレクトショップでチラホラ見かけてもおり、その度に試着していたブランドだったこと。急に点と点がひとつの線でつながりました(笑)。

先日、知人が日本のPRをしていることが判明し、急遽、もっとも気になった一着を試着させてもらえることに(点が線になった途端、事態は急激に動くもんだ笑)!

Tシャツの上にサラリと羽織りましたが、ローゲージのニットの上でも脇ぐりがもたつきません。
襟をたててもサマになると思うのですがいかがでしょう? とにかく本当に暖かいなぁ~♡

お尻がすっぽり隠れる丈。なのに、印象が重たくない! さらに、とても軽いんです(←このスペックは肩凝りの私にはかなり重要)。

そして、まさかのリバーシブル!

表革が出ると、こんな感じ。袖口をまくっても可愛いですね。メンズっぽい着こなしはもちろん、
ガーリィなヴィンテージのワンピースの上にガバッと羽織りたいなぁ。
寄るとディテールはこのような感じです。ステッチも愛らしく、フチの始末も美しい! カジュアルなシープスキンがクラッシィな印象になるのは、こんなディテールあってこそ。


(エコファーブームの昨今ですが)ガシュロウ&コールでは、食肉加工の副産物として本来なら廃棄されてしまうムートンを使用。再循環という意味のリサイクルとは異なり、廃物や使わなくなったものをデザイン力などを利用して、より良い製品に変換して価値を高める「アップサイクル」というモノづくりにこだわっているのが特徴です。さらに素材は廃棄時に生分解されるものを中心に使用し、環境に配慮をした染色を行うことを心がけているのだとか。「ただ綺麗な発色であればいい」という考えのみに基づいていないことも素晴らしい!

デザイナーのエマとカトリーナ。地元の子供たちを対象に端切れのワークショップも行っているのだとか。

ちなみに、HPに書かれた説明によると、ブランドのデザイナーであるエマとカトリーナの2人は、1980年代後半から90年代初めにロンドンのクラブやファッションシーンの影響を強く受けていて、昔からヴィンテージが大好きだったのだそう。さらに、ヴィヴィアン・ウェストウッドを愛していたというあたり、「そりゃ、私と嗜好が似ているはずだ!」と思わずニンマリ。 

カトリーナの父親が経営していたファクトリーが閉鎖の危機に。その際に幼馴染みだったエマとともに引き継ぎを決意。職人さんたちをそのまま雇用したとのこと。その道、何十年の職人さんたちが手作業をする、まさにMade in Englandのブランドなのです。
前身ごろの合わせ方やボタンの留め方などによって、いろいろな表情で着こなせることも、こちらのブランドの特徴。年月を超えて長く愛される一着を作ること、着ること。それこそが、ファッションにおいて、まさにサスティナブルと言えるのかも!? 


彼女たちの愛情とこだわりを伝統的な英国製の技法で表現された一着。会ったこともない2人に一方的に親近感を覚えつつ、「このコートとともに今年の冬を迎えたい。そして、おばあちゃんになるまで大切にしていきたいなぁ」と思っています。

※お取り扱いはJournal standard Luxe  青山店 (ほか各店舗)にて。※オンラインショップでは色違いあり(ちなみに私の着用カラーはウォルナット)。イエナプラージュタカシマヤ スタイル&エディットなどでもブランドのお取り扱いはアリ。

今日のお品書き
白澤さんのヴィンテージ特集、楽しんでいただけてますか? 私自身ヴィンテージ好きではありますが、まだまだ東京には未踏のショップがたくさんあることにびっくり! この週末にのぞいてみたいなぁ。