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グレイヘア完成まで3年の体験談「白髪への移行期を乗り越えるコツ」

 

2018年の流行語大賞にノミネートされたこともあり、認知度が一気に高まった「グレイヘア」。「どう染める?」「どう隠す?」から「染めない方法」「白髪を生かしたスタイル」へと移行する女性が増えており、テレビや雑誌でもグレイヘアの特集が数多く組まれるようになりました。

今回は実際にグレイヘアに移行している方のリアルレポートをご紹介します。「グレイヘアを応援してくれるヘアサロンを見つけて実践中」と語る五嶋佳代さん。「グレイヘアのきっかけは?」「移行期のケア法は?」など、グレイヘアを目指す人、これから始めようとしている人必見です!


白髪染めは月2のペース
でも「いつかは止めたい」と思っていた

 

グレイヘアに本格的に取り掛かったのは2015年、3年がかりで今のスタイルに行き着きました。私の家族は若白髪家系で、私も20代という早い段階から白髪が生えていました。最初は気になる程度でしたが、白髪の量がだんだん増え、伸びてくると見て見ぬフリなんてできなくなるんですよね。

40代半ばになると、頭頂部の髪の分け目や髪の生え際などの白髪が目立つようになり、当時通っていたヘアサロンでカラーリングをしていました。実はこの時、グレイヘアの相談もしていたのですが……10年前のその当時はグレイヘアなんて言葉も無い時代。担当してくださっていたスタイリストさんは“白髪を生かしたヘアスタイル”に消極的でした。グレイヘアにしたい気持ちはあったのですが、それを叶える術も無く悶々としていましたね。

50代になるとさらに白髪が目立ち始め、月に2度のペースで白髪染めをしていました。使用していたのはドラッグストアで販売されている市販の白髪染めです。
月に2度のペースって実際やってみると、結構な頻度なんですよね。しかも、染めてもすぐに白髪が生えてきて、(染めるまで)ずっと気になるし、白髪染めを使うと頭皮は痛み、髪はパサつくというダメージも伴います。
何より、「染める」という行為自体がストレスでした。たかが髪、とお思いでしょうが、自分でもこんなにストレスを感じるなんて思いもしませんでした。40代から50代前半はモヤモヤな気持ちを抱いたまま、白髪を隠して乗り切っていました。

グレイヘアを応援してくれる
ヘアサロンに出合えたこと

 

それでも諦めずグレイヘアに実行できたのは、ある“きっかけ”が重なったから。ひとつは、友人の存在です。すでにグレイヘアに移行している友人のヘアが本当に美しく、素敵だったんです。白髪でも老けた印象はなく、おしゃれで彼女に似合っていました。お手本となる人が身近にいたから、グレイヘアへの想いを諦めずにいられたのだと思います。

もうひとつは、グレイヘアを応援してくれるヘアサロンと出合えたことです。自分に似合うヘアスタイルは、ヘアサロンとの信頼関係がないと成り立ちません。しかもグレイヘアを応援してくれるヘアサロンを見つけるのは至難の業でした。
そんな時、トータルビューティサロン「uka」のPRをしていた友人が「ヘアカタログのモデルをして欲しい」と声をかけてくれたんです。この時に担当してくださった方が、現在丸の内KITTE店に在籍している中田里美さん。
カットをしている時に「ブリーチをしてゆくゆくはグレイヘアにしていきたい」と相談したところ、移行期のケア法なども提案してくださり「この人なら安心して任せられる」と。そのままお願いすることになりました。


白髪を美しく魅せる方法はたくさんある!
ピンクの髪色にも挑戦した移行期


完璧なグレイヘアになるまでは思った以上に時間がかかります。しかも、グレイヘアへ移行する初期段階は白と黒のコントラストが悪目立ちしたり、白髪が黄ばみ、「手入れをしていない=汚い」と見られがち。
今までは白髪が悪者になっていましたが、今回は「いかに黒髪を目立たなくさせるか?」がカギになるわけです。黒髪を目立たなくさせる方法なんてあるのかしら? と思っていたのですが、そこはやはりプロですね。「後頭部から襟足の黒髪はカットして全体の印象を軽くしよう」と提案いただきました。清潔感のあるスタイルを心掛けようと思っていましたし、黒髪が悪目立ちしないのであれば一石二鳥。

さらに、白と黒の色の差を埋めるため、髪色の提案もいただきました。中田さんは「移行期こそ、普段できない髪色にチャレンジして楽しむべき」と金髪にトライ! 移行後はピンクグレー、ベージュなどのハイライトカラーを楽しんでいます。意外と好評だったのは最近チャレンジしたピンクグレーのハイライト。柔らかな色が入ると顔色も冴え、全体の印象も優しくなるんですよね。

  • グレイヘアへ移行する記念すべき日! サロンで撮影(2015年10月頃)。
  • 今のショートスタイルに落ち着いたのが2016年11月。定期的にヘアサロンへ通い、メンテナンスをしています。
  • 髪色が明るくなった影響で、着こなしの幅が広がりました(2017年2月)

サロンへは1.5ヶ月〜2ヶ月毎くらいの頻度でカット&カラーをお願いしています。家族や友人からも好評で、時にはグレイヘアの相談をされることも。街では同世代の女性から声をかけられるようになりました。

五嶋さんのグレイヘアのホームケア方法


シャンプー&コンディショナーは特に「これでなくてはならない」というようなこだわりはありません。その都度、使いたいアイテムを使用しています。今は「MARKS&WEB」を愛用中。

低刺激性のアミノ酸を配合。パーマやカラーリングの髪も使いやすいシャンプー。 ハーバルアミノシャンプー 500mL リラックス ¥1790(税別)/マークスアンドウェブ
まとまりやすい髪へと仕上げるコンディショナー。ゼラニウム&カモミールの香り。 ハーバルアミノコンディショナー 500mL リラックス ¥1790(税別)/マークスアンドウェブ お問い合わせ先/マークスアンドウェブ

グレイヘアになって毎日のスタイリングに気を配るようになりました。スタイリストの方にアドバイスをいただきながら、髪にツヤを出すヘアオイル、適度な毛束感が出るワックスなどはTPOに合わせて使い分けています。

(画像左から) シアバターを配合し、潤い力もキープ。 ジェミールフラン メルティバター バーム 40g ¥2200(税別・ヘアサロン専売品)/ミルボン
紫外線ダメージや髪のパサつきが気になる人へ。ヘアドライヤーの前にもおすすめ。ウカヘアオイルミスト オンザビーチ 50mL ¥3500(税別)/ウカ お問い合わせ先/ウカトーキョーヘッドオフィス tel. 03-5778-9074
 

私たちミドル世代のグレイヘアとおばあちゃんの白髪との違いを考えてみたのですが、そのひとつに「グレイヘアを積極的に楽しむ姿勢」があると感じています。そして定期的にヘアサロンに通い、プロの手を借りること。特に、後ろ姿などは自分では見ることができないため、的確なアドバイスが必要になります。

また、ブリーチやハイライトなどの工夫をして、移行期を「よりおしゃれに」「より快適に」過ごすように努めることも大切な要素。髪のことなら何でも相談できるプロの存在は大きいですね。2人3脚で楽しみながら移行期を乗り越えられたのも彼女のおかげ。黒髪でない、私らしいスタイルを見つけられてよかったと感じています。

五嶋佳代さんアパレル業界にてデザイン、PR、キャスティング、イベント制作を経て飲食業へ進出。2000年より自身のライフスタイル提案の場所として代官山に家庭料理の店「棗/natsume」をオープン(2010年閉店)。経営のかたわら飲食店の業態開発、メニュー提案、デザインなどに携わる。現在は渋谷に「莢/saya」、「黍/kibi」の2店舗を構える。健康な身体は自分で作ることを知るため、ファスティングアドバイザー資格、ローフードマイスター2級、漢方養生士初級、発酵食エキスパート3級を取得。料理教室や食に関するワークショップなど企画を運営している。
撮影/YOLLIKO SAITO
取材・文/長谷川真弓
構成/片岡千晶(編集部)

 

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