韓国で100万部突破の大ベストセラーとなり、社会現象ともなった小説『82年生まれ、キム・ジヨン』(ちなみに映画化も決定。コン・ユが出演するようです!)。バタやんも昨年のベスト小説にランキングさせていましたね。こちらは、韓国のよくいる33歳の女の子(キム・ジヨンという名前は韓国ではとてもポピュラー。たぶん、大森葉子よりずっとずっとポピュラー笑)のこれまでの人生を綴った物語。
同調圧力という空気が社会を支配している日本と韓国は、「これは差別だ」とハッキリと主張しづらい雰囲気が蔓延しているとも言われています。そして、日本と同じくらい、いや、それ以上に女性の社会進出の遅れが問題視されている韓国(日本よりも高い韓国のガラスの天井〜中央日報〜)。そのことがとてもよくわかる小説でした。そして、この小説がベストセラーになる韓国の現状はうらやましくも思えたり。
ミモレの寄り合いは、「なんだかツライ」とか「本当はこうありたい」など、日頃は発露しづらいことを遠慮なく共有できる場となればいいな、と始めました。口に出し合うことで「こういう考え方もあるのか」という気づきや「皆も思っていたのか」という安堵、「私も行動をおこしたい」という勇気……たくさんの思いをお持ち帰りいただけると思ったからです。
毎回、各テーブルの座談会(寄り合いの核は、思いを共有するこの座談会にあります!)の端に座り、皆様の声に耳を傾けているのですが、「仕事復帰」「育児」「介護」など、自分がいちばん悩んでいることこそ、実は身近な人に最も相談共有しづらいことなのだということに気づかされます。「好きなアーティストのコンサートに行く」ことを「絶対に隠し通せ」とまわりから言われる(おそらく不真面目な嫁だと誤解されると不利になるから、という意味で)という意見もあり、これこそが日本女性が置かれている現在地なのだ、と私自身とても考えさせられることばかりです。
参加者の方との雑談中、「ミモレの寄り合いカフェをどこかに常設してほしい」という声をいくつもいただきます(かさねて、そこで働きたいというお声も!)。「ですね、ですね」と盛り上がりつつ、「たしかにそういう場がもっと世の中には必要なのだよな」と実感しています。
ミモレのキャッチフレーズ「明日の私はもっと楽しい!」と思える未来をつくるため、ミモレはサイト運営だけでなく、皆様の前向きなチェンジのキッカケともなるリアルな場を積極的に提供できるメディアへとどんどん進化させたい。
『74年生まれ、大森葉子』は、そんなふうに考えております。
今日のお品書き
大好評だった前回の「脱・ほっこり特集」の第二弾は、冬バージョン。いつでも理論的なスタイリスト川上さんが、今回も明瞭な解決策を提示してくれました。ムートンコートに限らず、どうしても着太りしてしまう季節。すっきり見えるテクニックに注目!
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