最近、「ファッション」が話題となる時、「サスティナブル」や「エシカル」というキーワードが飛び交うようになりました。それはトレンドワードではなく、それなくしてはファッションが語れなくなる時代が、遅かれ早かれきっとくるのではないか?

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昨年秋に購入したガシュロウ&コールのコートを着て。
 

ここしばらくそんなことを考えておりました私のもとへ、「現地からスタッフが来日するから、企業理念を直接聞けるよ」とのお誘いが。サスティナブルなコンセプトを掲げながら、ブランドが着実に成長している英国のムートン専門ブランド、ガシュロウ&コールの2019年秋冬展示会(それにしても、早い! もう、来年の秋冬の商品が!!!)へ足を運んでみました。

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<右から>セールスマネージャーのアリスさんとPRマーケティングマネージャーのベックスさん。

以前も書きましたが、こちらのブランドは、サスティナブルな素材、ローカルメイド、アップサイクル、クラフトマンシップにこだわっているのが特徴です。

「ファーと聞くと周囲から敏感になられてしまうこともあるかと思いますが?」と問うと、「私たちのブランドは、食べることの副産物としてとることができる(通常なら廃棄されてしまう)ムートンだけを使用しています。毛皮をとるためだけに飼育された動物を使うことは、たとえわずかなトリミングでの使用だとしても絶対にありません。さらに、フェイクファーは石油プロダクトなので生分解できない素材であることを消費者の皆様はきちんと理解し、ファー商品と向き合っていただければと思います」とベックスさん。

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すべて、職人さんの名前のタグがついているのが特徴。ちなみに、HPには職人さんの紹介ページが。生産者の方の顔まで見られる、野菜のような!?  口に入れるものだけでなく、ファッションも、こういうことひとつひとつが大切になってくる時代がすぐそこまできているんだろうな。ちなみに、私のコートはStacy作でした(お顔を確認し、なんだかニンマリ)。
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ファーの豆知識です。(羊の種類にもよりますが)羊の毛はもともとは左のようにカールしており、右の状態にするにはストレートアイロン(のような)作業を施しているのだとか。私、まったく知りませんでした。ゆえに、雨の日には、ストレートタイプのファーは要注意。カールが復活してしまうこともあるそうですよ。ちなみに、こちらはどちらもトスカーナ種。


「ブランドがどんどん大きくなっている印象を受けますが?」と問うと、「発注が多くなったら、その供給量をまかなうために、分業化が進んだり、海外で一部の生産をまかなったりなど考慮せねばなりません。でも、私たちが完全ローカルメイドをやめることはありません。ひとつの商品をひとりの職人が責任をもって最後まで見届けて皆様の下へお届けすることにはずっとこだわっていきたいと思います」(アリスさん)。

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こちらが来季のラインアップの一部。日本の有名セレクトショップのバイヤーさんもたくさんオーダーをしたもようです。
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こちらウール素材のものより軽く(衝撃的な軽さでした)、断然温かい。「背が高いから、これが似合うわね!」とベックスさんのお墨付き(笑)。

ちなみに、本社機能と工房が同じ敷地内にあるから、作り手さんとの細かなコミュニケーションが可能なところもガシュロウ&コールというブランドの魅力につながっているというお話も。※素材や取り組みに関して、より詳しく知りたい人はコチラ

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サスティナブルについての問いかけに対し、2人の熱い思いは止まらない!

2人と話し、働いている人たちの労働環境、生産過程だけではなく廃棄時、または輸送や流通の際の環境への負荷。そして、動物の扱われ方……経済面、環境面、倫理面という視点からも、ファッションや自分のおしゃれを考えることがとても大切だな、と改めて。

明日の告知♡
毎週火曜日20時〜お届けしていますミモレのinstgramライブ。明日は、セレブウォッチャーのさかいもゆるさんによる「アカデミー賞授賞式 勝手にベストドレッサー賞」を放映。僭越ながら、受け手は私が。旬なセレブのドレスアップを解説いただきます。というわけで、私は今(正午)現在、アカデミー賞授賞式の生中継をチェックしております!