「運」はマネジメントできる。幸運な人と不運な人の違いとは?_img0

人生で成功を収めている人ほど「運」を大事にしていると言われます。筆者の周囲にも「運」を大切にしている成功者が大勢います。運を大事にすると聞くと、何やらスピリチュアルな雰囲気が漂ってきますが、今回、取り上げるのはそのような内容ではありません。「運」というのはもっと科学的なものであり、むしろ自分の力でコントロールできるというお話です。

世の中には偶然買った宝くじで1億円をポンと当てる人もいますから、絶対的に運がよいという人は、一定数、存在するといってよいでしょう。しかし運がいいように見える人は、たいていの場合、自身の努力で運を引き寄せているものです。

インテリア・デザイン会社の経営に成功したある女性実業家は、事業を始めるにあたって、どのお客さんがどのデザインを好むのか徹底的に調査したそうです。考えられるすべてのパターンを列挙し、その数は100を超えたそうですが、どうしても判断できない項目がいくつか残りました。

その女性実業家は、これらの項目だけは、余計な理屈を考えず、自分の好みと直感にしたがって選択したところ、その事業は大成功を収めたとのことです。

独立してすぐに成功したわけですから、周囲の人は彼女のことを幸運の持ち主と思っていますし、実際、「あの人は単に運がよいだけだ」と陰口も叩かれました。しかし彼女は決して運がいいだけの人ではありません。努力で排除できるリスクはすべて排除し、最後の最後に残った部分だけ、感性に従って賭けをしたのです。

もし最初から感性だけで計画を練っていたならば、確実に彼女は失敗していたでしょう。

ビジネスに限らず、人生を通じて何らかの成果を出したければ、最低でも2回くらいは、それなりに大きな勝負に出る必要があります。

 
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