令和に入りました! 皆様、連休はいかがお過ごしですか? 引き続き、英国出張レポートを続けます。
滞在の最終日は、クリスチャン・ディオール展(9月1日まで)を観に、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)へ。
※HP上でチケットはソールドアウト表示になっていますが、毎日、当日券が出るようです。
こちらの博物館のキュレーションには毎回うならされ、編集者として「編集とは何か?」ということをいつも考えさせられます。今回は、合計約600点以上の展示品が一堂に会する、2015年のアレキサンダー・マックィーン以来の大規模なファッション展です。フランスで行われた展示をベースに、半分以上が新たに加えられた展示とのこと。ワクワクが止まりません!
今回の展覧会はテーマ別に、合計11のスペースで構成。ダイジェストで紹介します。
ムッシュ・ディオールから始まるアーカイブ群を時系列に並べることは簡単ですが、V&Aはもちろんそうはいたしません。
創設者のムッシュ・ディオール氏だけではなく、アーティスティックディレクターとしてムッシュの跡を継いだイヴ・サン=ローラン、マルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、そして現在のマリア・グラツィア・キウリら6人の独創性あふれる才能をフラットに扱っているところが素晴らしい。スペースごとに設けられたテーマに沿って、ムッシュ+6人のデザイナーのアーカイブがミックスされて展示されています。
デザイナーひとりひとりの個性も際立っていて、しばらくすると「これはフェレ、これはラフ……」と自然にわかるようになりました(ガリアーノはたぶん誰でもすぐにわかるかもしれません笑)。なのに、すべてが「ディオールっぽい」というところが、さすがだな、と。これって、私たちを長年にわたって飽きさせず、パワーを持続し続けるブランディング力、マーケティング力という意味で、本当に偉大なことだと思うのです。
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