「アロマフレスカ」といえばイタリア料理の名店。「アロマフレスカ」のシェフ原田慎次さんに、家庭でも楽しめるイタリアンレシピを教えていただく、第3回目は『アロマフレスカ直伝 おいしさに差がつく! イタリアンのコツ60』からトマトソースのアレンジレシピ「アロマフレスカ風ミートソース」の作り方を紹介します。
アロマフレスカ風ミートソース
原田流のミートソースをはじめてお店で出したときには“新感覚のミートソース”と話題になりました。ひき肉を使わず牛薄切り肉を使うことで、ブツブツではなく、ふんわりとした食感に仕上がります。ワンランク上のオリジナルミートソースを味わってください。
材料(2人分)
<アロマフレスカ風ミートソース>
(作りやすい分量/でき上がり約900g)
牛薄切り肉(すき焼き用)……600g
塩、こしょう……各適量
玉ねぎ……1個
オレガノ……2つまみ
ブイヨン……600ml
※本書では湯300mlに固形スープの素1個を溶いたものをブイヨンとして使います。
トマトソース……200g(基本のソース「トマトソース」参照)
白ワイン……180ml
オリーブ油……15ml
<アロマフレスカ風ミートソースパスタ>
ペンネ……160g
アロマフレスカ風ミートソース……250g(上記参照)
バター……20g
パルミジャーノ・レッジャーノ……20g
パスタのゆで汁、塩……各適量
イタリアンパセリのみじん切り、黒こしょう……各少々
作り方
アロマフレスカ風ミートソースを作る。
1.牛肉をバットに広げ、塩、こしょうをする。玉ねぎは縦半分に切って1cm幅のくし形切りにする。
2.鍋にオリーブ油を入れて中火にかけ、玉ねぎを加えて軽く色づくまで炒める。牛肉をのせ、弱火にして加熱する。
3.肉の色が変わったらオレガノをふり入れて軽く混ぜ合わせ、ふたをして5分ほど加熱する。ふたを取って強火にし、水分がなくなるまで炒める。白ワインを加えてアルコール分をとばす(20~30秒)。
4.ブイヨンとトマトソースを加えてふたをし、1時間~1時間30分煮込む。ホイッパーなどで全体をよくつぶす。
→煮込む時間は肉の厚みで変わる。しゃぶしゃぶ用を使うと1時間以内で柔らかくなる。アクが浮いてきたら取り除く。
コツ:煮込んだらホイッパーでつぶす。
薄切り肉を煮込んで柔らかくなっても、そのままだと肉の形が残ったままです。ホイッパーでつぶすと、ほろほろになった肉がばらばらになって、なめらかなソースへと変身していきます。これこそが新感覚のミートソース。ぜひ、この方法で作ってみてください。ひき肉との差は歴然です。
アロマフレスカ風ミートソースパスタを作る。
1.フライパンにミートソースを入れ、バターを加えて溶かす。
2.アルデンテにゆでたペンネを加えてからめ、ゆで汁と塩で味をととのえ、パルミジャーノを加えて混ぜる。
3.器に盛り、イタリアンパセリと黒こしょうをふってできあがり!
その他、『アロマフレスカ直伝 おいしさに差がつく! イタリアンのコツ60』では家庭でも本格的なイタリアンが作れるようアレンジされたレシピが満載です。ぜひ挑戦してみてください。
『アロマフレスカ直伝 おいしさに差がつく! イタリアンのコツ60』
著者 原田 慎次 講談社 1400円(税別)
「簡単で、おいしいパスタ、イタリアンが家で食べられたら……」そんな声におこたえする本です。基本となるパスタのゆで方、基本の材料から紹介。レシピは応用自在のトマトソース、テレビ番組でも人気ナンバー1レシピに選ばれたひき肉を使わないミートソース、カルボナーラ、あさりの煮汁を味わうボンゴレビアンコなど基本的なものを中心にプロセスとコツを写真入りでわかりやすく解説。パスタをゆでたら、ボウルであえるだけ、材を保存瓶に入れてシェイクしてソースを作る、など、こんなに簡単でおいしい!という裏技メニューも公開。そのほか、鍋1つでできるかんたんリゾットや、味を漬け込む、香りを漬け込んだらあえるだけ、あるいは焼くだけというメイン料理も。
パスタ22、リゾット6、メイン6の厳選レシピ! どれもおいしくなるコツがひとめでわかるから、だれでも簡単においしくできること、間違いなし! 日常の食卓からおもてなしまで活用できます。
『アロマフレスカ直伝 おいしさに差がつく! イタリアンのコツ60』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>
出典元:https://kurashinohon.jp/1057.html
・第1回「裏ワザで簡単プロの味!「明太子のスパゲティ」の作り方」はこちら>>
・第2回「冷凍OK!名店シェフが教える「万能トマトソース」の作り置きレシピ」はこちら>>
原田 慎次(ハラダ シンジ)
1969年生まれ。栃木県出身。A型。六本木「ヂーノ」で修行を積み、青山「ジリオーラ」で4年間シェフを務める。 98年広尾に「アロマフレスカ」を開店。フレンドリーなサービスと独自な野菜を中心としたヘルシー料理で予約が殺到する人気店になる。原田シェフの作り出す斬新かつ繊細な現代イタリア料理が高く評価され、ミシュランガイド東京にて2008年から現在に至るまで連続で星を獲得。