【データでみる不倫の実態】善悪を裁くことはできる?婚外性交をする理由
もっと女性として認められたい…家庭内のセックスレスが急増する一方で婚外セックス、すなわち不倫をする女性が増えてきています。なぜ、不倫は増えてきているのでしょうか。セックス・セラピストで臨床心理士の金子和子先生に聞いてみました。
女性はセックスで性欲よりも承認欲求が満たされている
セックスについて、女性は一般的に恥ずかしさから「セックスがしたい」「もっとこうしてほしい」という要望について、口にすることができない方がまだまだ大多数です。性に関しては口にすることがタブーであった時代を生きたミモレ読者世代にとっては、非常に高いハードルであることに間違いはありません。
ただ、女性の場合、単純にセックスによって性欲を解消することを望んでいるわけではありません。わたしのところへご相談に来る女性たちが最も多く口にするのが「女性として認められたい」「寂しい」「つまらない」という言葉です。 女性の場合「セックスがある=女性として見られている」という認識が非常に高く、自分の性欲を満足させるというよりも「女性として見られている」証しとしてセックスを求める側面があります。
「寂しさ」「つまらなさ」「空虚感」といった精神的な穴を埋めるものとしてセックスがあるわけです。これは、大変重要なポイントです。
そのことを証明するかのように、家庭内でのセックスレスが増加するにつれ、セックスの現役感を家庭の外へ求める女性たちが増加傾向にあります。つまり、いわゆる「不倫」をする妻たちの増加です。
不倫体験を自慢げに語る女性が急増している!
昔であれば、不倫していることを仲間内で話したりしませんでした。しかし今は、子どもが大きくなって手を離れた年代のママ友たちが4~5人集まっておしゃべりすれば、重要な話題の一つは不倫相手のこと。人妻が不倫していることを誇らしげに語り合うのも珍しくない時代なのです。
そのような話は、ごく一部の妻たちの話だと思って、最初のころは聞いていました。しかし、不倫する妻はレアケースではないことがある時判明したのです。
別のところで40代の女性に妻たちのセックスの実態を聞いてみたところ、「うちのマンションでもそうよ」とさらりと言われてしまったのです。派手な芸能人が住む高級マンションではなく、ごくごく普通のサラリーマン家庭が住まうマンション仲間の話です。
「セックスの現役感」や「不倫」は、今やきらびやかな生活を送っている人たちのものだけではありません。ママさんバレーに精を出したり、パートで家計を助けたりするような、一般の妻たちでも自慢気に話す時代となっているのが実態です。
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