罰したい理由としてもっとも多いのは、罪悪感です。とは言っても、これといった出来事があったわけではないのです。たとえば「生まれてしまってごめんなさい」とか、「私なんかを雇わせてしまってごめんなさい」とか、極端な話、「夏が暑過ぎてごめんなさい」とまで思ってしまう人もいる。皆、自分でもなぜ罪悪感を抱くのかよく分かってはいないのです。

 

よく分からないため多くの人は、自分の中にある罪悪感を外に出して、視覚化しようとします。その最たる行為がリストカットなのです。これは非常に危険な行為ですが、安全におこなえるなら、視覚化することは時として有効でもあります。そこで私がお勧めしているのは、ボクササイズです。自分に向けている攻撃をサンドバッグに向ける、という安全なものですから。

「私なんか死ねばいいのに!」自傷行為を止められない双極性障害の女性は…_img1
 

実は運動療法というのは、このように自己を罰してしまう人には非常に効果的なのです。ジムで鍛えるとか、ヨガをするとか、何でもかまいません。体を動かすことで免疫がアップしますし、単純に疲れますので睡眠の質も向上します。体調が良くなり頭の中がクリアになることで、ワケも分からず自分を罰する、ということが減ることは多いのです。クロソイドさんは、終業後は一人で過ごすことが多いとのことですから、その時間を運動することに使ってはいかがでしょう? エネルギーが循環し始めて、自分を傷つけることが減っていくかもしれません。

東洋医学では、心と体はつながっているとされています。つまり、心の状態が体に影響し、体の状態が心に影響する、ということ。とくにクロソイドさんは双極性障害とのことですので、心の状態が体に多大な影響を及ぼしている可能性は高いと思われます。ですから、逆に体のほうから心にアプローチしていくほうが、効果が期待できる気がします。

現在のお医者さんは心理療法はされない、とのことですが、心理療法は心から心にアプローチする、という方法なので、かえって状態を悪化させる危険もあります。ですからまずは、体からのアプローチで改善を計ってみてください。運動でなくとも、整体、鍼灸など自律神経を整えるアプローチでも良いでしょう。温泉地などに行く転地療法も良いかと思います。心理療法は、そのようなことをおこなって体が元気になり、自傷行為や薬の量が減ってから、あらためて必要かどうかを考えれば良いと思いますよ。

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 取材・文/山本奈緒子

 

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