「節約しないもの」もあっていい。60歳からの“小さな暮らし”の楽しみ方_img0
 

60代になって、住み慣れたマンションを手放し、広さ半分以下のマンションに引っ越した料理研究家の藤野嘉子さん。自分らしく、気持ちのいい、暮らし方のヒントを『かんたん年金家計ノート2020』のコラムで紹介しています。藤野さんは生活を見直したことで、さまざまな無駄を省くことができたそう。それでも日々の豊かさ・楽しさのため、削らずにいるものとは?


あえて食費は削らない

生活を小さくしたことで、お金の使い方にも以前より気を配れるようになりましたが、わが家にとって一番難しいのが食費の節約です。家族全員、美味しいものが大好きですから、食費まで削ってしまうと、途端にテンションが下がって楽しくありません。ほかのところで月々にかかる費用を減らせていますから、その分の恩恵として食事はなるべく良質なもの、美味しいものを選ぶようにしています。


自分の美味を見つける

食費は節約しないと決めたわが家ですが、よく探せば、何も高級でなくても美味しいものはたくさんあります。そのひとつが「お取り寄せ」です。生産者から旬に直接取り寄せるのは、桃やりんご。缶詰やちりめんじゃこ、山椒なども好みの合うところから取り寄せています。都内にある都道府県のアンテナショップもおすすめです。土地の名産やお米、お茶、油揚げなどを買ってきては家族で楽しんでいます。


食事は難しく考えない

食欲がない日や体調がすぐれない日もあるシニア世代にとっては、毎日きちんと三食とることが正解というわけでもないようです。わが家では、冷蔵庫のあり合わせで簡単に済ませることも増えました。育ち盛りの子どもがいるとそうはいきませんが、お腹がすいていなければ、無理して食べようとしなくてもいいのです。ごはん作りを難しく考える必要がないのは、シニア生活のいいところだと思います。


藤野嘉子(ふじの・よしこ)
学習院女子高等科卒業後、香川栄養専門学校製菓科入学。在学中から料理家に師事。フリーとなり雑誌、テレビ、講習会などで料理を指導する。温かな人柄にファンも多い。著書に『一汁一菜でいい! 楽シニアごはん』『がんばらなくていい! 楽シニアの作りおき』『60歳からは「小さくする」暮らし』(以上、講談社)など多数。

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『かんたん年金家計ノート2020』
著者 編集/講談社
 

年金生活に対応した一番使いやすい家計簿。費目や記録ページが年金生活に完全対応。コラムもシニアライフに役立つものばかり。
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『かんたん年金家計ノート2020』のほか、料理、ファッション、ダイエット・美容など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
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構成/生活文化チーム

出典元:https://kurashinohon.jp/1140.html

第1回「60歳からの「小さくする」暮らし。生活の変化に合わせて、家も替えよう。」はこちら>>
第2回「60歳からの「小さくする」暮らし。モノを減らして得たもの」はこちら>>