カーリングシトーンズのメンバーを編集長視点で分析!

 

――大人たちが本当に心の底から楽しんでいて、読んでいる私たちもワクワクが伝わってくるコンテンツばかりです。

確かに楽しかったですが、楽しいことするのは、楽しむためのちょっとした努力も必要だし、楽しむことを実際に実行したということも大きい。まさにシトーンズを結成したのも同じですが、こんなことがしたいなと思い描いたとしても、日々の生活に追われていると、実際に実現できるかは別の話で。新しいことをするのはエネルギーもいるし、面倒くさい部分もありますよね。でも、それらをも超えて実行できると、化学反応が起きて、新しい景色が見えてくるのは間違いないと思う。メンバーもそうだし、ファンの方たちもそうだといいなと思っています。

――ファーストアルバムのレコーディングならリーダーとして、壮年マガジンの制作は編集長として、個性豊かなメンバーをまとめるのは大変ではなかったですか?

確かにそれぞれまったく違いますが、不思議とうまくまとまってるんですよね。たとえば、奥田シトーンは、清水の次郎長みたいで大親分って感じで、何もしないようで、いざ何かするとなったらいちばんなんでもできるんですよ。ミュージックビデオで踊るとなれば、いちばん踊れるし、『壮年マガジン』の撮影のときも、現場ついた瞬間にすべきことを理解してぱっとできちゃう。

トータスシトーンはサービス精神旺盛。現場にいる人を楽しませるぞという気概がすごい。きっと家に帰ったら疲れ果ててるんじゃないかと思うほど(笑)。斉藤シトーンは次男坊的な存在。まわりの様子を見て様子を見て、言おうと思って結局言わない、みたいなことが多いんですが。でも、周りのほうが彼のことが気になって放っておけない。キングシトーンはゴーイングマイウェイ(笑)で、孤高の文豪のような人。

浜崎シトーンは、ある意味で影のプロデューサーなんです。きっとシトーンズのようなことをいちばんやりたかったんじゃないかな。だからポイントポイントでこうやったらいいんじゃないと言ってくれる。僕はリーダーですが、いちばん森の石松みたいな存在かもしれない(笑)。みんなバラバラなんですけど、この6人じゃなかったらダメだったなと。計算して組んだわけでもないし、別に相性占いもしてないんですけどね。

前に奥田シトーンが言ってたんですけど、僕ら6人は教頭先生の集まりなんんです。意外に先頭に立つ校長先生気質の人がいない。なんとなく曲を作ってレコーディングして、ライブして。誰も主体性がないんですが、だからこそのまとまり感が出ているかなと。誰かの色が濃く出ることがないというか。だからファーストアルバムも12曲全部、全員が出たり入ったりして歌ってるので、どの曲というよりも通しで全部聴いてみてほしい。僕たちの教頭先生的な演奏を楽しんでもらえたら(笑)。どこか緩い感じなので、何度も聴けるアルバムになってると思います。僕らがきっかけで、もう一回ライブに行ってみようかなと思ってもらえたり、新しいことをしてみようかなと思うきっかけになれたら嬉しいですね。