達人が教える冷蔵庫のピカピカ掃除術で、片づけ・除菌・消臭を一度に_img0
 

扉を閉めてあると気づかない、中に入って掃除できない冷蔵庫は、汚れも掃除のしかたもちょっと特別。冷蔵庫の外側は、前面、天面、床、背面とそれぞれに汚れの種類が違います。そこで“冷蔵庫と食品保存のスペシャリスト”としてテレビや雑誌で活躍中の島本美由紀さんに、冷蔵庫の掃除のしかたを教えていただきました。
週末など食品が少なくなるタイミングがおすすめ。汚れが気になるほどでないうちに実行すれば、時間と手間をぐ~んと省けます。

(この記事は2018年12月28日に掲載されたものです)

【準備】必要なものはすべてそろえておく


洗剤、タオルやモップなどの掃除道具は、すぐ手が届く場所にまとめておきます。冷蔵庫から出したものを置いたり、液垂れや洗剤の飛び散りで床が汚れないようにするため新聞紙を敷いておきましょう。
拭き掃除をする程度で30分以内に終わる掃除なら、電源はつけたままでOK。

• 大掃除などでドアを30分以上開けておく場合は、冷蔵庫の電源を切りましょう。電源を切って掃除をする際は、冷蔵庫を動かして、床に掃除機をかけ、プラグや背面、壁のコンセントまで手入れすると理想的。

【1】 庫内 1ヵ所ずつものを取り出して「空っぽ」にする


<順番> ①冷蔵室(ドアポケット、チルド室) → ②野菜室 → ③冷凍室
庫内すべての食材を出してしまうと、食品が傷んだりとけたりするので、まずは冷蔵室とドアポケットからものを取り出し、掃除が終わったら野菜室などの掃除へ移りましょう。
部屋ごとに空にする → 清掃 → 戻すをくり返して、庫内の掃除は終了です。

Step1 庫内のもの、パーツも外して空にする
掃除は、冷蔵庫からスタート。中の食材をすべて取り出します。冬でも室内は暖かいので、出した食材の保管にはなるべくクーラーボックスや保冷剤を利用しましょう。

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Step2 外せるパーツはぬるま湯につける
棚板、ポケットラックなど外せるパーツは取りましょう。シンクに大判のポリ袋(45~90Lゴミ袋)を口を広げてセットして、少量の食器洗い用洗剤とぬるま湯を注いでパーツをつけこみます。10分ほどで汚れが浮いてくるので、スポンジで拭き洗いしてお湯でよくすすぎ、から拭きします。

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Step3 庫内は温タオルで拭き掃除
古歯ブラシを使って、すみに溜まった細かいゴミや汚れを取って、全体を拭き掃除で仕上げます。庫内は冷えて汚れが固まっているので、外せないパーツや壁面の掃除は温タオルが活躍。洗剤を使わなくてもしっかりと汚れが拭き取れます。

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Step4 容器類は底を拭いてから戻す
庫内に液垂れがあったら、入っていた容器の底やまわりも汚れているはず。容器を清潔なふきんで拭いてから戻しましょう。掃除のついでに、カゴやトレーもきれいに洗ってからものを入れ、定位置に戻せば、片づけも同時完了。

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【2】 外側 ホコリ・汚れを取り除いて拭き掃除で仕上げる


<順番>天面 → 背面 → パッキン・取っ手 → 側面・全面
高いところから低いところ、細部から広い部分へと行いましょう。
部屋ごとに庫内の清掃が終わったら、入れ忘れたものがないかを確認。電源を切ったときは、ここでスイッチをオンにして、外側の清掃に取りかかります。

●高所→低所へ、ホコリと油汚れをしっかり落とす
掃除は上から下へと行うのが基本。棚の上や天面のホコリは、曲がるモップに吸いつけて取り除きます。

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フックの部分を持って引き伸ばした針金ハンガーに、古タオルを巻きつけた上から使用済みのストッキングで包んだ「曲がるモップ」。

●細かい部分は綿棒、広い部分はクロスを使って
パッキンの内側、取っ手のへこみに入り込んだ汚れは、綿棒でしっかりとかき出して掃除をしましょう。なかなか取れないときは、強くこすらずに無水エタノールをしみ込ませた綿棒を使って。ドアは、重曹水を含ませたクロスで拭きましょう。エタノール、重曹水のから拭きや二重拭きは不要です。よく触れるところは念入りに。

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【3】 床・すき間 床やすき間の掃除も忘れずに!


床・すき間掃除を最後にすれば、高所から落ちたホコリもキャッチ。冷蔵庫前の床も食材の汁やクズがこびりついて汚れているので、仕上げにワックスをすれば完璧。

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材料は「曲がるモップ」と同じ針金ハンガー+ストッキング。作り方はひし形にしたハンガーをストッキングで包むだけ。
冷蔵庫の下もホコリや汚れが溜まる場所です。奥に入り込んだホコリは、掃除機では取り切れないので、カバーパーツを外して、床とのすき間に平モップを差し入れて掃き出しましょう。あとは床に掃除機をかけて終了。

冷蔵庫の下は、ハウスダストやゴキブリなどの温床になりやすい場所です。平モップを使えばホコリの除去も簡単。ふだんの掃除でも、平モップで冷蔵庫下のホコリを掃き出しておきましょう。
 


島本 美由紀(シマモト ミユキ)
料理研究家。ラク家事アドバイザー。 手軽に作れるおいしいレシピを考案。料理だけにとどまらず、家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」としても活動。冷蔵庫と食品保存のスペシャリストとして、調理の時短テクニックや整理収納アドバイザーの資格も活かした片づけ方法などを紹介。実用的なアイデアが好評を得て、テレビや雑誌を中心に幅広く活躍中。 『冷蔵庫超片づけ術』(双葉社)、『おもわず自慢したくなる料理のラクワザ333』(河出書房新社)、『冷蔵庫を片づけると時間とお金が10倍になる!』(講談社+α文庫)、『ひと目でわかる食品保存事典 簡単! 長持ち! 節約!』(講談社)など、著書多数。

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『ひと目でわかる! 冷蔵庫で保存・作りおき事典』
島本 美由紀 著 1320円(税込) 講談社

 

冷蔵庫には人生を幸せに導いてくれるパワーがあります! 食費、光熱費のムダをカットして、家事ストレスも解消する、究極の冷蔵庫活用テクニック。ぜんぶ、私が実践しているものです。--著者
家事の「ラク」を追究してきた著者が辿り着いた、究極の冷蔵庫活用法を徹底解説。気になる食品保存のテクニックから、「作りおき」のコツまで、冷蔵庫活用で家事の手間や無駄遣いを徹底排除する秘訣を伝授します。

『ひと目でわかる! 冷蔵庫で保存・作りおき事典』のほか、料理、ファッション、ダイエット・美容など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>

構成/生活文化編集チーム 写真/椎野充(講談社)
(この記事は2018年12月28日に掲載されたものです)

出典元:https://kurashinohon.jp/841.html

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