2020年最初の記事です。
みなさま、年末年始はいかがお過ごしでしたか?

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百合根ぞうに

昨年もたくさんの方にお世話になりました。
mi-mollet読者の皆さんにも、記事を読んでくださったり、コメントをくださったり、お知らせさせていただいたワークショップやガレージセールにお越しくださったり、大草直子さんとご一緒したヴィクトリノックスのイベントでお会いできたり。それから、編集部の川端さん・藤本さんと箱根本箱からのインスタライブや飲みながらのおつまみライブもやらせていただいたり……本当に楽しい1年でした。
改めて、ありがとうございました。

 

私は昨年12月に自宅の引越し(その距離200m)をし、「やり遂げたー……」と思ったその夜にぎっくり腰&発熱。「引越し後80%のお母さんは寝込むらしいで」と言っていた友人の話は本当でした。
当然、恒例の京都での年越しは断念。
「無理はできないお年頃だわー……」と反省した2019年の締めくくりになりました。

そんなわけで、お正月は東京でのんびりと。
いつものお祝いの器は京都に置いてあるし、まだがっつりと台所に立てるほどの元気はない。
「まぁ、そんなときもあるよね」と自分と家族に言い聞かせ、お正月らしい料理をいくつか用意しました。

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栗&芋きんとんに、黒豆、里芋の煮物、紅白なます、ニシンの昆布煮、田作り、そしてお雑煮とお汁粉。

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お餅はつきました。ホームベーカリーで!

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米派のわが家では登場回数の少ないパナソニックのホームベーカリーが正月は大活躍。研いだもち米と水を入れてボタンをぴっ。1時間もするともっちもちの餅ができます。つきたてはやっぱり美味しさが違う!ホームベーカリーの意外な活用法、おすすめです。


普段使いのお皿もぎゅっと集めてテーブルに乗せて、椿の枝を添えるとそれらしくなりました。

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専用の器はやはり格を上げてくれる頼もしい存在なのですが、なくてもなんとかなるものですね。ポイントは「雰囲気」でしょうか。

①    お正月のテーブルって、「ギュ」って詰まってるんです。御節もそうだし、なんだかたくさん人が集まってご馳走が所狭しと並んでいるあの賑やかな感じ。だから、普通の器もあまり感覚を開けず、ギュッと並べます。

②    お正月らしさを感じる脇役。これはクリスマスでもなんでも言えることなのですが、脇役って意外と重要です。例えばグリーンとか花とか。今回は椿と赤い実のついた枝です。これが、クリスマスなら松ぼっくりともみの木の枝とキャンドルなんかがあればバッチリ。


③    折敷とか木製のトレーとかがあると、ちょっとかしこまった感じになります。器をテーブルにそのまま置かないことで神聖なものを乗せている雰囲気に。ひとりひとりにすれば、「かしこまりセット」になって、バラバラの器を使っていても不思議とまとまりが出ます。

スタイリングやテーブルセッティングって、本格的にやろうと思うとなかなか大変です。

でも、普段使いの器を上手に使って、プラスアルファの心遣いで食卓の雰囲気はステキに変えられます。それって、気取っているわけでも見せびらかしたいわけでもないんです。食事をより美味しく心豊かなものにしたいと思う気持ちの表れです。自分のためでもあるし、一緒に食卓を囲む人たちへの心遣いでもある。
そういうささやかなところから、少しステキな器を買ってみようかなとか、長く使いたいから丁寧に洗ってみようかなとか、季節の花が気になるようになるとか、好奇心や心のゆとりが生まれてきます。着物の裏地と一緒で、必ずしもだれかに見られているわけでないところに心を砕けるのって、大人の愉しみだと思うのです。

今年、私は長野の森の中に建築中のアトリエが完成予定でして、これまでの東京と京都に長野が加わっての三拠点生活がはじまります。長野では立ち上げたいプロジェクトがあって、私の活動の軸のひとつになりそうな予感。移動の分今よりさらに時間的な圧迫はありますが、その忙しさもバタバタも楽しみです。
東京だけでなく森のアトリエでもワークショップをできたらと思っていますので、落ち着いて&決まり次第mi-molletでもお知らせさせてくださいね。
大人のBBQ的おつまみライブもやりたいなぁ。

今年もmi-molletは私にとって大切な場所になりそうです。
ささやかな気づきをシェアしたり、楽しいことをたくさんご一緒できたらいいな!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 

前回記事「日本の薬草茶とチャリティーセールに「温まる」」はこちら>>