【秋篠宮家の教育】メイクとファッションに表れる品格とお育ち
着物の襟をきちっと合わせるのが気品ある着付け
眞子さまがホンジュラスをご訪問されたのは、2015年(平成27年)12月のこと。外交関係樹立80周年にあたって、ホンジュラスから招聘され、中米エルサルバドルと併せて単独訪問されたのです。
昼間は淡いピンクやクリーム色のフレッシュなスーツ姿でご公務をこなされ、夜はさわやかな水色の大振袖で大統領主催の晩さん会にご出席された眞子さま。日本文化特有の美しい着物姿で、眞子さまはホンジュラスの人々を魅了しました。
ホンジュラスには、2003年(平成15年)に美智子さまの末娘、紀宮清子(のりのみやさやこ)さまも単独で公式訪問されています。同じく大統領主催の晩さん会には、かつて美智子さまがお召しになったゴールドに桜の花をあしらった訪問着でご出席になり、お言葉を述べられました。
眞子さまの振袖姿を拝見したとき、私は、
「あらかじめ清子さまにしっかりご指導いただいたに違いない……」
と感じました。清子さまは、美智子さまが「公務ができる内親王」して大切に育てられた方。内親王として初めてご公務に取り組み、後に続く姪たちに道を作って差し上げたのです。清子さまは、眞子さまと佳子さまにとって頼りになる「ねぇね」なのです。
眞子さまはそんな清子さまに、現地でのご経験を踏まえたアドバイスをしていただいたことでしょう。
ホンジュラスでの晩餐会の日。私は眞子さまの着物姿を、
「まるで美智子さまのご婚約のころのよう……」
と、懐かしく拝見しました。美智子さまがご婚約時代にご自宅の暖炉の前で撮られた着物姿が、ちょうど同じような着付けだったのです。
首の後ろの衣紋を抜かずに、着物の襟元をきちっと合わせる。これは「育ちのよいお嬢さま」であることを示す気品のある着付けです。ミスのお手本となる着付けといえるでしょう。
最近では中振袖などでも衣紋を抜く着付けを見かけますが、粋で色っぽい着こなしとなってしまいます。場合によってはお相手に失礼になることもありますから、気をつけたいですね。
キャプションは過去の資料をあたり、敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、その当時のものを使用しています。
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第2回「【秋篠宮家のプリンセス教育とは?】幼少時は温もりある家に住み、動植物と触れ合う」はこちら>>
第3回「働く母・紀子さまが子どもたちに伝える「人として大切なしつけ」」はこちら>>
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