未婚子なしの私が墓を継ぐ!今できる対策は「人間関係の紐解き作業」_img0
 

男女ともに生涯未婚率が高くなっている昨今。自分に子供がいない場合、親から受け継ぐであろうお墓をどうすればいいか、と悩まれている方も少なくないことでしょう。終活ジャーナリストの金子稚子さんが、事務面と精神面、両方からの準備について教えてくれました。

 

キッコロさんからの質問

Q. 未婚、子供なしです。ご先祖様のお墓のことをそろそろ考えたいと思っています。


お墓のことが心配です。お寺関係の事は両親に任せきりで、私自身お寺とのお付き合いはありません。そして、未婚で子供もなくお墓を継ぐ人がおりません。自分が亡くなったとき、お墓はどうなるのか?どんな準備をしておけばいいのか分かりません。アドバイスをいただけますでしょうか。(50歳)


終活ジャーナリスト 金子稚子さんの回答

A. お寺との関わり方を確認するとともに、まずはご両親の希望を聞いてください。


50歳というのは、そろそろお墓のことを考え始めるご年齢ですね。そこでまずは、自分が引き継ぐであろうお墓に関することを、ご両親などに詳しく確認してください。確認すべきことは、お墓には誰が埋葬されているのか、お寺さんとはどのようなお付き合いをしているのか、などです。ひと口にお寺との付き合いといっても、お寺の行事に参加しているのか、お布施はどのくらいしているのか、あるいはお寺からどのような連絡がきているかなど、たくさんあります。埋葬されているご先祖の年忌法要についても確認しておくといいでしょう。三十三回忌や五十回忌をおこなうということであれば、自分の記憶にないという人の場合もあり得ますから、どんな人だったのか、人となりを聞いておいてもいいですよね。

そういった事務的なことの確認をおこないながら、同時に、ご両親はそのお墓をどうしたいと思っているかも聞いてみてください。たとえばご両親が「私たちがお墓に入って七回忌を過ぎたら、墓じまいをしてもいい」などとおっしゃったなら、「となると母の兄夫婦にもOKをもらわなければならない」などと、他にやるべきことや計画が具体的に見えてきます。ちなみに私の母は「私が死んだらお墓はしまっていいから。その後どうするかはあなたたちで決めて」と言ってくれていますが、親の希望が分かっていると気持ちがものすごくラクになるものです。

 
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