19歳で、社会貢献活動を生業にすると決めたという田口一成さん。様々な社会貢献活動を事業として成立させてきた田口一成さんが、いま電力に関するビジネスに注力しています。それはなぜでしょうか。そして、私たちひとり一人が社会貢献できることはなんでしょうか。

「コロナよりも大変」地球温暖化のタイムリミット【社会起業家、田口一成】>>

コロナ禍でも地球温暖化対策のためにできる選択とは【社会起業家、田口一成】_img0
 

誰にでもできる、社会貢献活動とは?


ミモレを読んでいる方々の中には、社会貢献に関心がある人がたくさんいるはずです。でも、社会貢献とか社会課題というとなんだか難しそうに聞こえてしまいますよね。何かしたいけれど、何から始めたらよいかわからないという方には、ハチドリ電力を勧めたいと思います。自分がやっているサービスなので、宣伝のように聞こえるかもしれませんが、心の底から本気でそう思っています。

 

いろいろな社会課題がありますが、人類に共通している最も重要なテーマは、気候変動であり地球温暖化です。このままいくと、地球の温度は2100年に4.8℃上がると言われています。

南極の氷が溶けるという話がありますが、これはもう4.8℃上昇する前に溶けだします。それによる海面上昇も大きな問題ですが、氷の中に閉じ込められているウイルスも出てくると言われています。新型コロナウイルスのように、現代の人類がまだ抗体をもっていないウイルスが氷の中には眠っているかもしれません。

また、先日、福島県で6月にもかかわらず、36℃という温度が観測されましたが、「記録的な猛暑」という言葉も毎年聞いているような気がしますよね。これが続くと、今までのようには野菜がとれなくなったり、お米ができなくなる、といった事態が生じます。

2100年に気温が4.8℃上昇したら、日本の沿岸部の多くが水没するとも言われています。2100年と聞くと、ずいぶん先のことと思うかもしれませんが、80年後のことなのです。今の子どもたちがまだ生きている時代であり、次の世代のことではないのです。

地球温暖化がなぜ起こるかという理由ははっきりしています。宇宙の温度は、約マイナス270℃です。その温度だと人間は生きていけませんよね。地球のまわりには、温室効果ガスというものがあって、太陽の光であたためられた空気をこのガスの層が保ってくれているのです。

もともと温室効果ガスとは二酸化炭素やメタンなどで構成されていますが、産業革命以降、地上から出る二酸化炭素の量が増えて、閉じ込められる熱の量が増えてしまっているのです。

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出典:温室効果ガスインベントリオフィス

だから、「二酸化炭素の排出量を減らす」ということが様々な場所で取り組まれているわけです。でも、まだまだ足りない。それを実現するためのインパクトの大きい方法は何かというと、「電気」です。

二酸化炭素を出している40%がエネルギー転換部門といって、発電するところです。二酸化炭素がたくさん出る理由は火力発電が中心だからです。私たちは「このままじゃまずいよね」と言いながら、電気を使ってテレビを見ていますが、その電力の発電によって二酸化炭素がまた出ているというわけです。

電気を使わない生活に戻るということはできないでしょう。では何をしたらいいか。一番てっとり早い地球温暖化対策は、火力発電の電気ではなくて、自然エネルギー100%の電気に切り替えるということです。そうした経緯から、ハチドリ電力は生まれました。