ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載。10歳年上の彼と会って2回で結婚を決め、国際別居婚をしてる真梨さん(40歳)へのインタビュー第3回です。
会って2回目で10歳年上のN.Y.在住男性正男さんから「結婚しよう」と言われ、「してみてもいっか!」とプロポーズを受けた真梨さん(40歳)。
ん? でもちょっと待って。
さかい:真梨さんって最初、年齢を23歳って伝えてましたよね? その時点では、彼は真梨さんの本当の年齢を知っていたんですか?
真梨さん:それまでのLINEや電話のやりとりで、何かの流れで「私もアラフォーだからさ〜」と、年齢に触れる会話はしていました。彼も、途中から「23にしては大人っぽいな」と思っていたみたい(笑)。ただ、そもそもアメリカ人って年齢で判断したりしないし、他人に年齢を訪ねたりもしないから。彼も私がいくつであろうと、その頃にはもう全く気にしていなかったみたいです。
コレ。これを、私は言いたいのです。
ネットの記事や掲示板の書き込みを見ていると、日本では、あまりにも結婚に対する年齢の思い込みが強すぎるなというのを感じます。
「30過ぎたら高望みするな」とか、「40で婚活なんて絶望的」みたいな、ネガティブな意見が多すぎる。だけど出産さえ考えなければ、恋愛や結婚に年齢ってもはや関係なくないですか?
もちろんアラフォーともなると同年代のシングルの男性の数は減りはするけれど、最近ではバツイチも増えているし、世間で言われているほど、女性の魅力を年齢で判断するような男性ばかりではない。
真梨さんは40歳で、正男さんより10歳年下だけれど、正男さんのような男性は、もし真梨さんが50歳だったとしても同じように真梨さんの人柄に惹かれて結婚したんじゃないかな。
現に、真梨さんはプロポーズされたとき、「だけど私、子供は産めないかもしれないよ?」と確認したそう。
真梨さん:私の年齢もそうだけど、彼も50歳だから、今から子供が出来ても成人したときには70歳。「それでも私と結婚したいですか?」って聞きました。そしたら「子供が生まれたら生まれたで俺は100%ハッピー。生まれなくても真梨と一緒なら俺は100%ハッピー。どちらにしても、僕は真梨と結婚したい」って。
すぐに年齢を持ち出してくる人は、こういう、大事なことを忘れてるんだろうな。
結婚に必要な条件は人によって異なるだろうけど、「ふたりが一緒ならハッピー」。これがあるから、いろんなことが起きても乗り越えて行けるんじゃないでしょうか。
正男さんが一旦N.Y.に帰ったあと、真梨さんが友達に正男さんとのことを話すと、「離れているけど子供が欲しいなら、体外受精で産めばいいんだよ」とアドバイスを受けたそう。正男さんが来日したときに精子を保存して、真梨さんが体外受精にトライすればいい、と。
真梨さん:体外受精応用編です(笑)。友達も不妊治療をして出産しているので、「この方法なら別居婚でも妊娠できるはず」、と。正男さんに話したら、「いいね〜」と乗り気だったのですが、日本だと入籍していないと体外受精のための通院ができない。ということは、やっぱり早く入籍しないといけないな、と。
だけどお嬢様育ちの真梨さんは、ご両親に結婚のことをなかなか言い出せなかったのです。2回しか会ったことのない、成人した子供が居る50歳の男性と結婚すると言ったら、大抵のご両親はびっくりしますよね……。
真梨さん:でも、1月に正男さんが姪っ子の結婚式で九州に行くので、そのときに私も一緒に行って向こうの親族に会う流れになって。じゃあうちの家族にも会わせようということに。
真梨さんの仕事が忙しいというのを知っている正男さんは、本当は九州に着いて来て欲しかったのに言い出せず、真梨さんの提案に「めっちゃ嬉しい」と大喜び。真梨さんはそんな正男さんを「可愛い50歳だ」と思ったのでした。
以前、12歳年下の男性と結婚した方のお話で「年下は何をやっても可愛いからおすすめ」というコメントを紹介しましたが、結局好きな相手がやるから何でも可愛く見えるワケで。ここでも実は年齢は関係ないのかもしれませんね(笑)。
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