SHIHOです。私の故郷・滋賀県の世界遺産・比叡山延暦寺で108回目の除夜の鐘をつかせていただいたときにヒントを得て生まれた「108瞑想」。「36瞑想」、「72瞑想」に続き、今回は「108瞑想」完全版を紹介したいと思います。
人には心身を乱して、悩ませる108の煩悩があるそうです。延暦寺のご住職である今出川さんのお話を伺ったときに教えて頂いたのですが、煩悩には何でも欲しいと欲張る欲、怒りなどの激しい感情、他人へのねたみや恨みなど「貪瞋痴(とんじんち)」という3つの大きな欲望があるそうです。でも、怒りやねたみ、何かを欲しいと思う欲は、人間なら誰でもあるものですし、その感情をなくそうとするのは大変ですよね。そんな感情が沸き上がってしまうことがいけないのではなく、そこに執着することが煩悩なんですと伺い、とても感銘を受けました。
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今回紹介する「108瞑想」は、サウンド・バスとカウントの音とともに瞑想を深めていくことで、頭にあるネガティブな考えや、心にあるもやもやとした感情からは離れ、心底にある静寂な空間に気づく、そんな瞑想法です。クリスタルボウルの響きが自分の中にあるネガティブなものをふるい落としてクリアにしてくれるような、そんな気分を味わってください。
そして「108瞑想」完全版では、私の言葉ではなく延暦寺で使用されているものと同じ和ろうそくが瞑想を誘導してくれます。延暦寺には開祖である最澄上人が1200年前に比叡山に修行に入られたときから灯され、1度も消えたことがない「不滅の法灯」があります。コロナ禍にはこの「不滅の法灯」がオンラインライブ配信され、多くの方々から「心が落ち着いた」というコメントが寄せられたそうです。
108瞑想では、この不滅の法灯をイメージした和ろうそくが瞑想への道しるべになります。
もし、瞑想の途中で雑念が浮んで瞑想に集中できなくなったら、ゆっくりと目を開けて炎の先を見つめて意識を集中してみてください。自分が和ろうそくになったように、しっかりとした芯を持ち、独特のゆらゆら揺れる炎のように、やわらかくゆっくりと、静かにたんたんと呼吸をくり返しましょう。
炎を見つめていると、心にぽっと温かい灯がともるような気がしてきます。延暦寺には「自分の中に仏がある」という教えがありますが、和ろうそくを見ながら瞑想を深めると、心がどんどん静まってくるのがわかります。炎が燃えるその一つの灯火が自分の中にも存在するような、そして内側から輝きだすような、そんな感覚を感じられるのが今回紹介する108瞑想です。
まずは、瞑想で深い呼吸をしやすくするために、体をほぐす座禅ストレッチを行いましょう。ストレッチ中は鼻から吸って、口から息を吐きます。息をできるだけ吐ききって、体をどんどんリラックスさせていきましょう。
瞑想中はクリスタルボウルが鳴り響きますが、音を聞くというよりも、音に集中し、響きを全身で受け止めるようにしてください。カウントは数えなくて大丈夫です。音とカウントに合わせて呼吸しても、好きなペースで呼吸をくり返してもどちらでも構いません。大事なのは音に集中して振動に身をゆだねる、ただそれだけです。
18分間の瞑想は、少し長く感じることがあるかもしれませんが、何も考えず、ただリラックスして「サウンドバスを浴びる」そんな感覚で過ごしてください。初心者の方は、まずは36瞑想、続くなら72瞑想、そして108瞑想と徐々に長さを調整してみてくださいね。
瞑想以外にも、イライラや不安な気持ちでいっぱいになったときや眠れないときにもおすすめです!心が静まって、あなた自身が持つ輝きが解き放たれますように。
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モデル/SHIHO
協力/滋賀県、53 By The Sea Restaurant Manager
文/山本美和
構成/川良咲子
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