ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載。今回は、43歳で7歳年下の彼と結婚した「希望の星」美和さんへのインタビューです。

美和さん(47歳)、和之さん(40歳)。30代は仕事に打ち込み、気づけば10年恋をしていなかった美和さん。アプリでの出会いやスピリチュアルに頼ってもうまく行かずにあきらめたときに、目の前にいた運命の人、和之さんの存在に気づいて自分からアプローチ。43歳で見事ゴールインし、勤めていた会社では退職後も「希望の星」と語り継がれている。

「アラフォー以上で結婚した晩婚の方を探しているんです」。知り合いの方に声をかけたところ、「いるいる! 10年間彼氏ができなかったのに、43歳で年下のイケメンアーティストと電撃婚した、『希望の星』が」とのお言葉。

「そういう人を探してたんです!」とご紹介していただいたのが今回の美和さん。

 

前職はウエディングプランナーで、現在はアパレル関係の会社を立ち上げて、バリバリ働くキャリアウーマン(ってもはや死語ですかね?)。

旦那様の和之さんと出会うまでは、結婚願望はあるのにとにかく出会いがない。

美和さん:28から39歳までは仕事ばかりしてました。狭い世界でずっと同じ人たちとばかり居るし、男性並みに仕事をしていたので、気持ち的にもゆとりがありませんでした。あとは友人たちと海外に行ったりして遊んでいる間に、あれよあれよと、気づいたら40代。

実は美和さんをご紹介してくださったのは、以前この連載に登場した里佳子さん。ふたりで「結婚した〜〜い!」と言いながらも、相手が居ないため結婚できない。そんなアラフォー女性のご多分に漏れず、美和さんはパワースポットや占いに行きまくり、神頼みしていたそう。

さかい:美和さんは昔から年下と付き合うことが多かったんですか?

美和さん:いえいえ。私、兄と弟がいるんですが、弟が6歳年下なんです。だからそれくらい年下の男性と付き合うなんて、以前なら考えられませんでした。でも30過ぎたらもう、年齢なんて関係なくないですか? お互いある程度、キャリアも人生経験も積んでいるし。年齢よりもお互いの価値観の方がよっぽど重要。

実は美和さんは出会いのチャンスを作るため、マッチングアプリにも登録。そこで10歳くらい年下の男性と立て続けにふたり付き合うことができたのですが、それぞれ交際3ヶ月と6ヶ月という短い期間で終わってしまったのです。

さかい:ああ〜〜〜。アプリって、彼氏はすぐにできるけど、続かないっていうのはよく聞きます……。何でなんでしょうね。

美和さん:久々に付き合ったのが、L.A.在住の日本人で、兄と同じ誕生日で兄と同い年で。勝手に運命な人だと思っちゃったんです。

美和さんにはひとつだけ、結婚相手に対して譲れない条件が。それは「家族を大事にしていて、美和さんの家族とも仲良くしてくれる人」。3人兄弟の大家族で育ち、41歳まで実家暮らしだった美和さんは家族と仲良し。同じように家族と仲がいい人がいい、と思っていたそう。

美和さん:それなのにその相手の方たちは、よく考えるとすごく変わっていたし、家族とも全然仲良くないし。今思えばそのときの私はきっと、恋に恋してただけなんですよね。だけど久々の恋愛で、やっと扉が開いてゴールかと思っていたらあっさり終わったので、それはそれは落ち込みました。

失恋したことによって「もう恋愛はあきらめよう」と執着がなくなった途端、その運命の人に気づけたのです。

そのお相手である和之さんは、一体どうやって出会った、どんな男性だったのか。そのお話は次回に続きます。

イラスト/いとうひでみ
構成/川端里恵(編集部)

 

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