クローゼットには服に対する考え方が映し出されるもの。この連載では、収納や断捨離から、mi-mollet世代の服との付き合い方を探っていきたいと思います。第6回は一般社団法人MOTHER 代表、また小学生の男児と双子の女児のママでもある小澤あきさんのクローゼットを取材。ママ100人プロジェクトを始動し、250人以上のママインフルエンサーと共に企業のPRやチャリティイベントを行うなど、バイタリティ溢れる活動をされています。日々、忙しく動いている小澤さんですが、クローゼットはいつも整然として美しい。その秘密をお聞きしました。

小澤あき 一般社団法人MOTHER 代表

「ママのチカラでママのチカラになりたい」と2016年、ママ100人プロジェクトをスタートし、一般社団法人MOTHER設立。MAMA PARTYの主催および、各種PR協力や東京都をはじめとする自治体との協働、企業内での講演を行う。2020年4月には初の共著書となる『私たちは白シャツ、デニムで』(光文社)を出版。アパレルブランド等とコラボレーションして、売上の一部をドネーションする 【MOTHERチャレンジ™️】も展開中。

 


省スペースは「導線」が第一! 朝起きてから帰宅するまで、行動パターンに合わせた収納を


「東京のマンションは、親は仕事に、子供は学校に、と住んでいる人が外に出ていることを想定した広さや間取りなので、やはり地方に比べると狭いですよね。子供が3人いると、どうしても物も多くなるので、あの手この手で散らからない収納を考えています。
収納を考える上で、私がもっとも大事にしているのが「導線」。朝起きてから、洗面所に行き、キッチンに行き……、自分や家族の行動パターンをじっくり考え、その流れの中に収納場所を置く。そうすることで、自分の居心地のいい空間が作れるんです」(小澤さん)

 



【小澤家のクローゼットのこだわりPOINT】

●クローゼットと部屋の雰囲気を統一

寝室の雰囲気に合わせて、クローゼットを開けたときも統一感を感じられるよう、服の色、収納グッズの色を揃えています。30代に入り、やっと自分に似合う服、好きな服が固まってきたようで、だんだんと落ち着いた色のファッションを好むようになりました。トップスは顔を明るく見せてくれる白が多いので、それを中心にコーディネートを組むと、自然とクローゼットの中身も白中心に。狭いところに何色も詰まっていると、うるさく感じてしまうので、今はこの色合わせが気持ちいいですね」(小澤さん)

部屋の雰囲気に溶け込むクローゼットの白壁。
白〜デニムと、ハンガーに掛かっている服の色も統一感が出るように整理。



●”中身が透けて見えない”ことが前提の収納ボックス

「3年前の引っ越しの際に収納ボックスも一新しました。以前は床から天井まで、ずらっと収納ボックスを並べていたのですが、新居には全部入らなかったので、お友だちにお譲りしました。以前の収納ボックスは全面が透けてしまうタイプで、裏張りをする面倒もあったのですが、楽天で購入したこちらは、全部が白なので、見た目もぐっとスッキリ、統一感が出ました」(小澤さん)

収納ボックスはネットで探したシンプルな白のアイテム。


●タイツ、ストッキングは無印良品の小物ボックスを利用

「タイツは四角くなるよう畳んで、立てて収納しています。無印良品で購入した小物ボックスを仕切りにすると、色の分類にもなるし、取り出しやすく把握しやすい。無印良品の小物ボックスは型が決まっているので、買い足しもできるし、ここで使わなくなったら他の収納に使ったりできる汎用性が素晴らしいんです。 子供部屋にキッチンにと、我が家の仕切りはだいたい無印良品なんです。タイツは傷んだり、穴が空いたら、脚首で切って、レギンスとして使用します。パンプスは素肌で履きたいけど、少し寒い……といった日に、パンツの下などに重ねて再利用も」(小澤さん)

 


●ボトムスはハンガー収納で省スペース

「我が家には飾り棚がないので、重ねて収納することもできません。引き出しには、ニットなど型崩れしやすい服でいっぱいになってしまうので、パンツやスカートはハンガー収納にしています。ボトムスは折りたたむとかなり厚くなり場所も取るので、掛けた方が省スペースになるんです。またボトムスを陰干しした後、すぐ収納できるのもメリットの1つ。デニムなどは毎回洗わないので、はいた後、ハンガーに掛けて匂いや埃を除去。その後すぐにクローゼットに収納できるので、時短にもなります」(小澤さん)

省スペースに欠かせないハンガーは、ドイツ製のマワハンガーを愛用中。そして掛かったボトムスの奥にある、「掛けられるアイロン台」。これも省スペースのテクニック。


●秋冬コートの管理に、薄い不織布カバーが大活躍

「秋冬のコートは、クリーニングに出した後、ネットで購入した不織布のカバーをかけて保管しています。以前は10着くらい入れられるボックス型のカバーを使っていたのですが、頻繁に出し入れするには不便だなと感じていました。1枚1枚覆うカバーにしたところ、手入れも楽になりましたし、移動する時も楽ちんです。不織布は丈に合わせてカットできるので、子供服用に短くしたり、また少しフォーマルな服を旅行にも持っていく時も、このカバーをすると綺麗なまま運ぶことができます」(小澤さん)

ハンガー右端が秋冬用コート。透明ではなく白なことも気に入ったポイントです。(小澤さん)
季節外の子供服の保管にも使用。(小澤さん撮影)
 
セーターや秋冬トップス類は4段の引き出しにすべて収まっています。(小澤さん)
 
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