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皇室で初めて自ら結婚相手を選んだ秋篠宮さまのプロポーズ秘話【紀子さま物語】

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11月8日、秋篠宮さまが皇位継承第1位の「皇嗣」になられたことを内外に広く伝える「立皇嗣(りっこうし)の礼」が行われます。
当初は今年4月に行われる予定だったこの儀式は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期されていました。

1990年に天皇家の次男、礼宮(あやのみや)さまが紀子さまと結婚されたのを機に、秋篠宮家は創設されました。それから30年の月日がたち、このたびの儀式を迎えることとなったのです。

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1990年11月、赤坂御用地内をご散策されるご夫妻。写真/宮内庁提供

30年前のご結婚の日、秋篠宮さまは25歳、紀子さまは24歳。初々しいご夫婦の誕生は国民を驚かせる明るいニュースとなりました。何しろすべての皇族の中で、自分で結婚相手を見つけて直接プロポーズをした男性は、礼宮さまだけだったのですから。

では、時計の針を巻き戻して、礼宮さまと紀子さまの恋のお話をいたしましょう。

 

アメリカやオーストリアで育った紀子さま

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「お妃教育」を受けられる紀子さま。写真/JMPA

礼宮さま(秋篠宮さま)と紀子さまは、どのようなお育ちだったのでしょう。
紀子さまは1966年9月に静岡県でお生まれになりました。その後、お父様の仕事の関係で、幼少期をアメリカで過ごし、小学生で一時帰国をしますが、すぐにオーストラリアのウィーンに一家で移り住みます。その間に、英語とドイツ語は普通に話せるようになったといいます。

中学生のころに帰国。学習院女子中等科から高等科を経て、学習院大学文学部心理学科に進まれました。
高校生のころ、紀子さまはすでに近隣の男子生徒から注目を集めるほどの可憐な少女だったといいます。

あるテレビ関係者が、
「僕が高校生だったころ、かわいいと評判だった紀子さまをみんなで見に行ったものですよ」
と私に語ってくれたほどでした。
 

「東宮のスサノオ」と呼ばれるほど元気な男の子

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3歳になられた礼宮さま。写真/宮内庁提供

一方、礼宮さまは1965年11月30日にお生まれになりました。礼宮さまの出産は、天皇家にとって初めて麻酔による無痛分娩で行われました。麻酔が効いてうとうとしている間、美智子さまは夢で白い蝶が飛ぶのをご覧になったといいます。

夢の中で過ごして2時間半後、礼宮文仁親王が誕生。体重3000グラム、身長51センチの元気な赤ちゃんでした。
麻酔で痛みは取られましたが、意識はあって産声ははっきり聞こえました。麻酔を担当されたのは、東大病院産婦人科の若手の山村秀夫医師。美智子さまは山村医師にこうおたずねになりました。
「まったく苦しくなかったのはなぜでしょう」
「麻酔をしたからですよ」
それを聞いて、美智子さまはにっこり微笑まれたといいます。

生まれたばかりの礼宮さまは、静養室の美智子さまのかたわらで眠っています。赤ちゃんの純白の産着は、美智子さまがご自身の手で縫いあげられたもの。礼宮さまは泣き声もむずかりようも男の子らしく元気いっぱいで、美智子さまは、
「東宮のスサノオね」
と言って、神話の神さまになぞらえて目を細められました。

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①、② 写真/講談社
③〜⑨ 写真/JMPA

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