いとうあさこが知るイモトアヤコは“TVで見るまま”「でも意外に高級志向で笑っちゃう」
プライベートでもとても仲がいいという、いとうあさこさんとイモトアヤコさん。今回、おふたりに、メイクアップ・アーティスト、水野未和子さんが書籍『ディファインメイクで自分の顔を好きになる』で提案している「ディファインメイク」を体験してもらうことになりました。
ディファインメイクとは、コンプレックスやエイジングをカバーするためでなく、誰かのようにカモフラージュするためでもない、自分自身の延長線上にある唯一無二の美しさを「ディファイン」する(明確に際立たせる)ためのメイク。その人が持つ内面の魅力を「顔」や「表情」に引き出すものです。
ふたりの美しさは、どんなふうにディファインされるのか……? を5回にわたってお届けします。初回は、「イモトさんって、本当はどんな人?」。まずはメイク前にその人となりを、あさこさんとイモトさんのインタビューから探ります。
30代と50代。年齢差関係なく、二人が仲よくなったきっかけは?
イモトさんが「じつは、今も申し訳ないと思っているんです」と語る、ユニークすぎるそのきっかけ。そのことをあさこさんに聞いてみると……。
「イモトとあるTV番組で出会って意気投合、連絡先を交換したんですね。ほどなく、『あさこさん、飲みに行きましょう』との誘い。ふたりで飲んで食べてしゃべって盛り上がってその日は普通に帰ったんですけど……。後日、スタジオに行ったら、その様子がモニターに流れていて! じつはそれ、イモトが仕掛け人になって、あさこの名言を探るという『ドッキリ』だったんです。おい、あれ、嘘だったのかよ! と突っ込んで、じゃあ、ちゃんと飲みに行こうって。私はあまり、飲めない人とは遊ばないんですけど、イモトとはちょくちょく遊ぶようになりましたね」(あさこさん)
あさこさんが「仲良くなりそう」とぴんときた理由も、じつにユニーク。
「……『顔』かなあ。私たち、遠くない顔、してると思うんです。どこか垢抜けないところが、ね(笑)。氏名も、ひらがなとカタカナの違いはあるものの、苗字が『い』で始まって、名前は『あ』で始まり『こ』で終わる。実際、地方でイモトと勘違いして声をかけられたこともあるくらい。そうだ! 最初はね、あいつにもっと『びしょびしょ』のものを食べさせてやりたい、って思ったんですよね。『イッテQ』に出始めたのはイモトのほうが先で、海外ロケで『土』(!)や乾いたサンドウィッチなど、ぱさぱさのものを食べている姿を見て、しっとりとしたものをちゃんと食べさせたいと『びしょ会』として私が誘ったんだった! タイミングがずれて、結果、変なスタートになりましたけど(笑)」(あさこさん)
ちなみに、仕掛け人となったイモトさんは、図らずもその『ドッキリ』であさこさんという人に「一生ついて行こう」と思ったのだとか。11月9日に発売になったばかりのイモトさんの初のエッセイ集『棚からつぶ貝』にもそのエピソードが描かれています。詳しくは、次回のミモレ記事をお楽しみに。
「イモトには、“生きている”をそのまま見せてもらってます」
そんなあさこさんが語る、本当のイモトアヤコ。
「ずっと考えてたんですよね、本当のイモトアヤコ。でも、きっと、皆さんが画面を通じて知っているイモト、それがそのものだと思ってて。特に『イッテQ』の仕事は、どれも過酷で、本当じゃないとできないことばかりですよね。強さも出すし、弱さも出すし、笑うし、怒るし、泣くし、あのイモトが、本当のイモト。もちろんいつも、あんなふうに『うわーっ』と過ごしているわけじゃないですけどね、人間だから(笑)」(あさこさん)
30代と50代。年齢差約15歳、それを超えた、ふたりの温かい関係。
「イモトには、正直、『生きている』っていう姿を見せてもらってるんですよね。番組を観ていても、信じられないことをしでかすでしょう? 何でもできちゃうっていうのかな。ただ私は、できちゃうのも問題だといつも思ってて。彼女にはよく言うんですけど、無理はいいけど、無茶はだめだよって。私は、一時期、イモトを芸人じゃなくて冒険家と呼んでいたくらい(笑)。心配になるような挑戦ばかりするから、心配は心配ですよね。まあ、いざとなったら、まわりに『引き返しましょう』と言ってくれるプロがいるから、信じて送り出しています。あっ、送り出しているって、私、別に家族でもなんでもないんですけど(笑)。イモトを見ていると、頑張ろう。今日も生きようって思う。言葉じゃなくて、存在そのもので教えてくれています」(あさこさん)
Comment