シルクも自宅洗いが可能!10分で出来る正しい洗い方とは?【洗濯のプロが動画で実演】
横浜でクリーニング屋を営みながら、全国で「正しい洗濯の方法」を広める活動を行う“洗濯ブラザーズ”の茂木貴史さんにうかがう自宅での洗濯方法、今回はシルクの洗い方について。自分でお手入れするのはハードルが高そうなデリケート素材の正しいお手入れ方法とは?
Q:シルクを自宅で洗う際、気を付けるポイントは?
A:シルクのようなデリケートな素材には、刺激の少ない中性洗剤を使用しましょう。汗染みが出来ると取りづらいので、後述する“前処理”を行うのが重要です。紫外線に弱いので太陽光はNG。ニットと同様、手洗いがおすすめです。以前、洗濯機で10回洗ったものと手洗いで20回洗ったものを比べたことがありますが、手洗い20回の方が新品に近い状態をキープ出来ていました。
茂木さんがシルクの洗濯方法を実演!
準備するもの
・洗濯桶
・中性洗剤(今回使用したのは「洗濯ブラザーズ」が開発したオリジナル洗剤)
・前処理スプレー(洗剤と水を1:1の割合で混ぜて容器に入れたもの。1週間で使い切りましょう)
・洗濯ブラシ
1.裏返して、汚れが気になるところに前処理スプレーをかける
「首まわりや脇など、汗をかきやすいところや、汚れが気になる部分に前処理スプレーをかけます。前処理スプレーは、洗剤と水を1:1で混ぜて、100円ショップなどで購入できるスプレー容器に入れたもの。自宅で簡単に作れます」
2.洗濯ブラシでたたいて、10分程度放置する
「洗濯ブラシでこすらずたたくのがポイントです。汗をかいたなと思ったら、その日のうちに前処理をしておくことで、シミになるのを防ぎ、衣類も長持ちします。たたいたら10分程度、洗剤液が染みこむように放置します」
3.桶に張った水に洗剤を入れ、泡立つまでしっかり混ぜる
「洗剤は、入れ過ぎると洗剤残りの原因になるので適量を。汚れがひどいからといって洗剤の量を増やすのは逆効果です。洗剤が泡立つまでしっかりと混ぜてください」
4.優しく押し洗い(3分)
「ゆっくりと水の中に押入れ、引き上げる、を何度か繰り返します。繊細な生地なので、揉んだりこすったりするのはNG。3分程度、優しく押し洗いします。たっぷりの水で洗うと、汚れが落ちやすいです」
5.ネットに入れて洗濯機で脱水(1分)
「シルクも必ず洗濯ネットに入れて洗います。ネットの中で服が動かないように、余っている部分があれば縛ります。こちらのように、ヘアゴムで留めてもOKです。脱水1分は、本格的に動き出す前に止めるイメージ(一瞬!)で。1着だけだとうまく洗濯機が回らない時は、乾いたバスタオルを3枚くらい入れると動きます」
6.手洗いですすぎ(1分)→洗濯機で脱水(1分)
「すすぎの際も、生地がこすれないように優しく押し洗いしたら、再び脱水へ。手洗いの場合も、洗濯機で脱水する工程が重要です。」
7.ハンガーにかけて干す
「水の重みでシワが取れるので、ハンガーにかけて干します。縫い目の部分が縮みやすいので、縫い目の部分をまめに引っ張って整えて干すとシワになりにくいです。紫外線に弱いので太陽光で乾かすのはNG。陰干しか部屋干しにしましょう」
自分で手洗いするのは大変そう……と思っていましたが、洗って干すまでの工程<洗い3分→脱水1分→すすぎ1分→脱水1分→干す>は10分弱と短時間で出来てしまうんです。正しいケアで衣類が長持ちし、クリーニング代の節約にと良いこと尽くし!ぜひトライしてみてくださいね。次回は気になる部屋干しのニオイを解決する方法を教えていただきます。
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「生乾きの臭い」「黄ばみ」「シワ」「シミ」などの洗濯の悩みは、間違った洗い方で起きているもので、ちょっとした工夫で解消する方法を紹介。また、キレイに洗えるだけではなく、同時に服を傷めず長持ちさせられるのが、洗濯ブラザーズ式・洗濯術の特徴である。この方法なら、9割以上の洗濯物は自宅で洗えて、クリーニング代を大幅に節約することができる。
取材・構成・文/出原杏子
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