冬になるとやたらとかゆみが気になる。そんな人も少なくないのではないでしょうか。かくいう私も、夏は気にもならないかゆみが、冬になると途端に気になるようになります。このかゆみ、一体どこから来るのでしょうか。
【質問1】冬のかゆみの原因はなに?アレルギーですか?
春や秋には、それぞれの季節に特徴的な花粉などが原因でアレルギーを起こすことがありますが、冬、特にこの時期はあまり花粉がアレルギーを起こす季節ではありません。
この時期特有の皮膚のかゆみは、多くの場合アレルギーではなく、皮膚の乾燥に伴うもので、これが最も多い原因であると考えられています(参考1)。
皮膚から水分が失われて、乾燥が起こると、皮膚がただれてしまったり、炎症を起こしたりすることで、かゆみの神経に刺激が入り、かゆみを察知することになります。
【質問2】なぜ冬は肌が乾燥しやすいのでしょうか?
そもそも温度の低い空気というのは、暖かい空気と比べて水蒸気を含める量が少なくなります。
この水分の少ない冷たい空気が、部屋の中に入り、暖房などで暖められたとき、その空気が含める水分量は増えるにもかかわらず、部屋の中では海上などと違って得られる水の供給源があまりないので、水蒸気が増えません。
そこで、人の肌すら標的となってしまうのです。人の皮膚は滑らかさを維持し、外表面を保護するために水分を保持しているのですが、この水分を乾燥した外気が奪っていくことになります。すると、皮膚の乾燥という結果につながります。
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