英国人の夫と結婚され、2018年にロンドンへ移住したスタイリスト佐藤佳菜子さん。それまでは、ファッション雑誌のスタイリストとして活躍されていらっしゃいました。
ロンドンに引っ越されたのに、「洋服などの買い物のほとんどは日本でしている」という佐藤さんにその真相を教えていただきます。

 

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日本でしか買えないアイテム①
きれいな細身のパンツ

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パンツ/ ミラオーウェン ニット/H&M バッグ/J&M デヴィッドソン  靴/エリン

「私が156cmと小柄なことも理由かもしれませんが、ロンドンでは、自分にぴったりとフィットする、きれいめのパンツを見つけることができません。ですので、日本に帰国するたびに探しています。

もちろん、すごくコンサバな細身パンツならロンドンにもあるのですが、たとえていうなら、日本のセレクトショップのオリジナルブランドに並んでいるような、“ベーシックなのにどこかスタイリッシュ”に見えるデザインの服があまりないんです。私がはいているパンツのような、シャレた色味や、裾スリットなどのちょっとしたデザインが効いた服は、日本のファッションブランドならではの魅力だと思います。

余談ですが、ロンドンできれいめな服が欲しいときは、ZARAのグループブランド、マッシモ・ドゥッティ(日本未上陸)をチェックします。理想通りのきれいめパンツは見つけられませんでしたが、ZARAほどエッジが効いておらず、フレンチガールのようなテイストのブランドでおすすめです」


日本でしか買えないアイテム②
気の利いたデザインのセットアップ

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ブルゾン・パンツ・ニット/アンクレイヴ バッグ/ポティオール 靴/G.H.BASS
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ブルゾン・スカート/アンクレイヴ ニット/スローン バッグ/ミカデラヴァッレ 靴/セリーヌ 
 

「ロンドンはヒエラルキーがはっきりしていて、日本のように中間層がほとんどありません。なので、服を選ぶなら“プチプラかハイブランドか”のどちらかの層に分かれるといっても過言ではありません。

それが理由がどうかは定かではありませんが、日本では“オンにもオフにも使える”と人気の、かしこまりすぎないセットアップのような服がロンドンにはないんです。

このアンクレイヴのセットアップは、カジュアル感のある素材でつくられているのに、シルエットが秀逸できれいめにもアレンジができます」


日本でしか買えないアイテム③
おしゃれなレインコート

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レインコート/アンクレイヴ

「ロンドンは雨が多いし、1日の気温差が激しいんです。夏でもTシャツ一枚で出かけていい日はないくらい。だから、レインコートなのにレインコートに見えなくて、ふつうのアウター感覚で着られるものが便利。これも日本で購入しました」


日本でしか買えないアイテム④
小さいサイズのソックス

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ソックス/下北沢のプチプラショップで購入

「足のサイズが22.5cmと子供並の私。ロンドンでは大人用というと、24cmとか25cm以上が標準になるため、ぴったりサイズのソックスを見つけられません。かといって、子供サイズを選べばよいのかというと、デザインが明らかに子供っぽいから難しくて。

日本には、大人用でもちゃんと小さいサイズから揃っているので、帰国のたびにまとめ買いしています」


日本でしか買えないアイテム⑤
ユルッとしたシルエットのきれいめカジュアルアイテム

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コート/エイトン カットソー/ユニクロユー パンツ/スタニングルアー バッグ/ミカデラヴァッレ 靴/グレンソン

「ロンドンの肩は背も高く、ボディラインにもメリハリがあるので、たとえばタンクトップにショートパンツ、ビーチサンダルくらいシンプルでカジュアルでもサマになります。だから、ゆとりのある服でボディラインを覆うようなファッションをしている人はあまりいないし、そんな服を売っているのも見たことがないかも。

それに比べると、体型にコンプレックスをもつ人も多い日本人って、洋服でおしゃれにカバーするように努力をしているような気がします。
だから、ユルッとしたシルエットで体をカモフラージュしてくれるのに、きれいに見える服など、器用にデザインされた服が多いのかもしれません」


※掲載のアイテムはすべて本人私物です。現在は販売していないものもありますので、ご了承ください。

撮影/長田克也(aosora)
スタイリング・出演/佐藤佳菜子
構成・文/高橋香奈子
 

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