タレントのアン ミカさんとともに、人生の第二ステージ「セカンドステージ」を前向きに考えていく連載です。

夫婦・親・子どもとの関係や職場の人間関係や自分自身の将来や健康など、人生の第二ステージを前にしたミモレ世代の悩みのタネは尽きません。今回はミモレ読者から寄せられたお悩みをアン ミカさんとともに考えていきます。

 

日常の変化を嘆くのではなく、この悩める時間を、これからの人生を前向きに舵取りしていくための準備期間に充ててみませんか?

採用されたお悩みは、アン ミカさんが一言一句丁寧に読んで分析し、真剣に回答します!
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【自分の性格にまつわるお悩み】

アン ミカさんの影のない真っ直ぐな振る舞いと発言に憧れています。
というのも私は、その場しのぎの小さなウソをついて、それによって逆に自分がストレスを抱えてしまうことが多く、そんな自分を心底いやだなと感じているからです。

たとえば友人に「来月のこの日空いてる?」と聞かれたら、予定がないのに「ちょっと予定があるかもしれないから確認するね」と言ったり、職場で「この仕事進んでる?」と聞かれて、ほとんど手をつけてないのに「半分くらい終わってます」などと言ってしまいます。その場ではっきり決断や意思表示をするのが苦手で、なんとなく先延ばしにしてしまうのだと思うのですが、先延ばしにするから細かいタスクが増えていって返事漏れが出たり、催促されてストレスを感じたりします。自分のことなのに、なぜこんなことをしてしまうかさっぱりわかりません。

あとは知らない話題なのになんとなく話を合わせて知ったかぶりしてしまうことも多く、最後にボロが出たり、ボロが出ないようにするあまり、なんてことない会話に終始してしまうこともあります。

アン ミカさんはこのようなウソをついてしまうことはありますか(きっとないですよね……)? アン ミカさんのように、さっぱりと明るい大人の女性になりたいのです。
(TORI・33歳)

●このお悩みが出てきたのはいつからですか?
たぶん、子どもの頃からそうだったのではないかと思います。ただ、仕事を始めていろいろ人から聞かれたりする量が増えたので社会人になってから自分に嫌気がさすようなことが増えたと思います。

●ご自身では、この悩みの原因はどこにあると感じていますか?
上にも書きましたが、その場で決断したくない、なんとなくうやむやにしておきたい気持ちがあるのだと思います。話を合わせてしまうのは、嫌われたくないとかその場を盛り下げたくないという気持ちがあるのかな。正直自分でもよくわかりません。

●この悩みを解決してどのようになりたいですか?
自分がついてしまったウソは大きなウソではないですが、ゆるく長く自分を縛り付けているような感覚があります。ボロが出て、あの人はできない人だ、嘘つきだ、だらしないと思われるのも怖いです。自分でそういった不安の種をまかない、裏表のない人間になりたいです。自分の思ったことを即レスでばんばん返せる人は、私から見るととても自由に見えます。


気づいた時点で、人は変わることができます


TORIさん、お悩みを寄せていただきありがとうございます。
つい嘘をついてしまう、というお悩みなのですが、いただいたお便りはとても赤裸々に、正直に書かれていて、とても好感が持てました。ご自身も自分が成長しきれていない部分があるとわかった上で、「変わりたい」と思っていらっしゃることが伝わってきました。

さて、小さな嘘ですが、人に予定を聞かれて「その日は予定があるかもしれないから確認するね」は、ついてもいい嘘だと思います。予定には優先順位があっていいと思いますし、人を傷つけるような嘘でもないと思うからです。

仕事の進捗を聞かれて「半分くらい終わっています」と言ってしまい、それで仕事に支障が出ているとしたら、これは直したい嘘ですね。知らない話題なのについ知ったかぶりをしてボロが出てしまうのも、自身の成長を阻む上に、後々バレた時にとても恥ずかしい思いをしますよね……。

まず、わたしたちは全知全能の神ではないので、「できないことはできない」でいいし、「知らないことは知らない」と言ってもいいのです。このお悩みの根本には「知らない」と言えないプライドの高さが隠れていそうな気がします。

でもあなたは、今の自分を把握して、きちんと変わりたいと思っている。小さな嘘が、ゆるく長く自分を縛っているという苦しみをわかっていて、「裏表ない人になりたい」と、ここにお便りをくださっているということは、変われるんです。自分で変わりたいと思えた人は必ず変われる。まずはそれをお伝えしたいです。気づくことができた時点で、あなたは第一歩を踏み出しているんですよ! なので、次は行動です。

 
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