「知らなかった」と口に出す練習をしましょう


TORIさんはこれまでにたくさん恥ずかしい思いや、痛い思いをして、そんな自分を変えたいと思っていますよね。そんな自分を変えるためにまず一歩は、「パッと嘘を言いそうになったら、口をつむいで思い巡らせる」ようにしましょう。嘘をつく人は自然に出る癖がついてしまっているので、まずは、言う前に1拍置いて考えてみるんです。

そして次に、「初めて聞いた!」「へー、知らなかった。教えて」「教えてくれてありがとう。勉強になった」と口に出す練習をする。「知らない」と言えない人はプライドが高い部分もあるので、この練習はとても大切です。これを言えない人はTORIさんだけではなく、案外多いと思いますよ。

お便りを頂いた中で、私が一番気になったのは「仕事を先延ばしにする嘘」。まずはこの嘘はやめるところから始めてみませんか? チームで動いているお仕事だと、多くの人に迷惑がかかってしまいます。仕事は自分ひとりで判断できないこともたくさんあると思うので、早めに周りに相談をして、自分一人で背負わないこと。そこで、「半分終わってる」と言ってしまうと、いざわからないことが出て来たときに聞けなくなってしまいますよね? だから、進捗を聞かれたときには「実は、ここがわからなくて止まってしまっているんです。すみませんが教えてもらえませんか?」と、正直に伝えて助けてもらえるようにする。わからないのに自分で解決しようとして溜め込んでしまうことが、実は仕事では一番効率が悪いことです。仕事に関しては、自分が嫌なことを早めに片付ける努力と計画性が大切だと思います。それに、完璧な人が人間的にも素敵かというとそうでもありません。わからないことを認め、素直に頼り、成長していく姿に魅力を感じるものです。

ここから先、知らないことはたくさん出てきます。年を重ねれば、若い人の流行なんてさっぱりわからなくなってしまったり、知らないことは尽きません。なので、今のうちに「知らないを言えない自分」を手放し、自分の弱みをさらけ出す練習をしておきましょう。それがすごく大事。まわりもそういうあなたをわかってくれると物事が円滑に進むようになると思います。

「自分でそういった不安の種をまかない、裏表のない人間になりたい」。TORIさんは、最後にとてもいいことを書いているじゃないですか。

できないこと、知らないこと、山ほどあっていいのです。自分には“隙”という愛嬌があると思えたら素敵だし、知らないことがあるからこそ知っていることの長所が引き立ってくるものです。

今までの「嘘つきだった自分」を許してあげて、それに気づいた一歩を無駄にしないように行動で示していけば、きっとまわりの人も受け入れてくれます。人はいつでも変われるし、変わってアップデートしていけばそこで信頼を得られると思います。

あなたはもう気づいているから、大丈夫。
必ず変われますよ!
 

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取材・文/宮島麻衣

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