横浜でクリーニング店を営みながら、全国で「正しい洗濯の方法」を広める活動を行う“洗濯ブラザーズ”の茂木貴史さんに伺う、自宅での正しい洗濯方法。第5回も、“洗濯の基本”をレクチャーしていただきます。ドラム式洗濯機をお使いの方は特に必見の内容です!

 


Q:洗濯機は縦型とドラム式、どっちがよい?

A:縦型の方がきれいになります。どちらも水の力で汚れを落とすのですが、縦型洗濯機は、水流によって汚れを洗います。ドラム式洗濯機は、少ない水の量で”叩き洗い”で汚れを落としていきます。ただ、日本の水道水は洗浄力の高い軟水なので、日本では水流で洗う縦型の方が、実は汚れがよく落ちるんです。ドラム式洗濯機は、硬水が多い欧米で普及してきたもの。日本で使うなら縦型がおすすめです。


Q:では、ドラム式洗濯機を使っている人はどうすればいい?

A:ドラム式の多くは水量が増やせないと思うので、衣類を詰め込みすぎず、半分以下の量におさえてください。また洗剤を入れる際は、事前に水と洗剤を1:1の割合で混ぜておき、それを洗剤の注入口や洗剤ケースに入れればOKです。

 

Q:洗濯槽の掃除は必要?

A:洗濯槽が汚れているということは、洗っていないお皿でご飯を食べるようなもの(!)。洗濯槽の汚れはニオイ菌の原因にもなるので、洗濯槽を綺麗な状態で保つことはすごく重要です。洗濯槽クリーナーで、夏場は月1回、冬場は2~3か月に1回を目安に行うと良いでしょう。

 

Q:タオルをふっくらさせるコツは?

A:タオルを洗ってもふわっとしないのは、パイルが寝ていることが原因。干す前に20回くらい振ると、パイルが起きてくるのでぜひ試してみてください。乾燥機をお持ちの方は、最後に10分程度、乾燥機にかけるのもよいでしょう。

★洗濯ブラザーズ流「洗濯の基本」をおさらい!
・洗濯前のプレウォッシュで汚れを浮かす
・洗濯物は洗濯槽の6割しか入れないようにする
・洗濯機を定期的に洗浄する
・たっぷりの水で洗い、すすぐ


いかがでしたでしょうか?目からウロコなお役立ちTIPSがたくさん!私は早急に洗濯槽をきれいにしたいと思います!次回は、白シャツなどをきれいにする白物の洗い方を実演していただきますのでお楽しみに。

 

『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』
洗濯ブラザーズ 著

ズボラでもちょっとの工夫で臭わない!黄ばまない!アイロンいらず!クレイジーケンバンドや有名劇団の衣装をクリーニングする洗濯ブラザーズのノウハウを大公開!!
「生乾きの臭い」「黄ばみ」「シワ」「シミ」などの洗濯の悩みは、間違った洗い方で起きているもので、ちょっとした工夫で解消する方法を紹介。また、キレイに洗えるだけではなく、同時に服を傷めず長持ちさせられるのが、洗濯ブラザーズ式・洗濯術の特徴である。この方法なら、9割以上の洗濯物は自宅で洗えて、クリーニング代を大幅に節約することができる。

取材・構成・文/出原杏子

第1回「洗濯ブラザーズが伝授!衣類が長持ちする自宅ケアのコツ」はこちら>>
第2回「自宅でシルクを縮ませずに洗う方法【洗濯ブラザーズが実演!】」はこちら>>
第3回「洗濯ブラザーズが伝授!衣類が長持ちする自宅ケアのコツ」はこちら>>
第4回「【洗濯のプロが教える!】間違いだらけの洗濯の基本Q&A」はこちら>>