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今年の我が家のクリスマスツリーです。

日本のお中元、お歳暮のような習慣は欧米にはありませんが、1年に1回、クリスマスシーズンになるとヨーロッパでもギフトの交換をします。
とくにここ、ポルトガルではギフトの交換が盛んなようで、11月の後半にもなると、スーパーマーケットの入り口には大きなギフトコーナーが登場し、チョコレートの箱や木箱入りのワインが山積みされています。

 

私は個人的にはあまりギフトが好きではありません。

子供の頃の記憶ですが、祖父母の家に包装された箱でいっぱいになった部屋があったことを覚えています。
それらは開けられることのないお中元やお歳暮の箱。この部屋は「プレゼントの墓地のようだな」と、子供心に思ったものです。

その記憶が「いらないものを人に送ってどうするのか」という、私の思いの原点です。

お土産などもそうです。
以前、ヨーロッパやアメリカの会社に勤めていたとき、よく日本支社のスタッフが「オフィスの皆さんでどうぞ」と、日本のお菓子などを持って来てくれていました。
もらったときはとても嬉しそうなポーズをしますが、数日経ってもその箱はあいているデスクの隅に置かれっぱなしです。いつもその光景が目に入ってきました。

ヨックモックのクッキーやあけぼののおかき袋など、日本人の口には合っても、他の国の人にはあまり好まれず、とくにフランス人は会社であまりスナックを食べないので、必要のないものなのです。

イタリアやフランスの友達の家に行くといつも、「日本からお土産に頂いたけどこれいったいどうするの、正子?」と、冷蔵庫から出して見せられる出汁醤油、みそ。へビーなものでは梅干しのペーストまでありました。
友人たちはみんな日本料理が大好きで、日本にもよく仕事で行きますが、さすがに自宅で日本料理を作ったりはできません。

心づくし、おもてなしの文化は美しいものですが、それが無駄に廃棄されていたり押し付けになっているのでは、今の時代、考え直すべきことかもしれません。

もちろん、ヨーロッパやアメリカでもハウスギフトというものは存在します。
でもそれは家に食事に招かれたり、滞在するときに持って行くものです。

例えば、カジュアルなディナーに招待されたときは、まずリクエストを聞きます。
デザートがいいのか、ワインがいいのか。そうすれば招く人が私の手土産を献立に加えられるので、余計な手間が省けます。

フォーマルな食事の場合、招かれた家を知っているならば、その家のインテリアに合ったお花のアレンジメントを事前に送ります。知らないときは翌日にお花を送ります。

友達の家や別荘に滞在するときは、事前にその家に合ったものを送ります。例えばイタリアのフィレンツェに住む友達には、ポルトガルのボルダロ・ピニェイロの大きなトマトのスープ入れや、キャベツのサラダボールなどを。

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HPより
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HPより

でも、その人の好みをよほど把握していないと、このような贈り物はできません。
アメリカの友達の家に滞在するときは、キャンドルを持っていくこともあります。
ディプティックの良い香りのキャンドルは、お部屋でもバスルームでも重宝します。

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コロナウイルスためパリに行っていないので、キャンドルのストックも少なくなってしまいました。

私のポルトガルの家にはキャンドルをストックしています。自宅で使うことはもちろん、ちょっとしたギフトにも喜ばれます。

【写真】熊倉さんのギフト&愛用品
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