【質問2 アメリカの病院では残業があるのですか?】


アメリカではそれでも、時間になったら夜の担当医師に引き継ぐと言う文化が根付いているので、日中にどんなに忙しくても、多少仕事が残っていても帰宅ができます。

一方、日本ではまだまだそういったシステムを導入できていない病院や、「主治医制」が根付いている病院も多いので、自分の仕事がきっちり終わるまで、そして自分の患者さんが安定するまではそのまま夜中まで仕事、という日も珍しくありません。

また、自宅に家族がいる人は、家族への感染を懸念して、自費でホテル暮らしをする人、寮を借りて独身生活を始めた人も少なくありません。ホテルや寮に戻っても、病院から電話で呼ばれてしまうということもあります。

帰るのすら面倒で、病院で寝泊まりを続けているという人も知っています。大きな病院で医師として働くという場合、あまりオン・オフのある生活は送れないことも多いかもしれません。

この点は、アメリカに来て、良くも悪くも、コロナ禍の緊急事態でもしっかりとプライベートを確保してくれるのかと、感心しています。
そして、このプライベートの時間をありがたく頂戴して、こうして今も筆をとり、少しでも何か有益な情報を発信できたらと思っています。

冒頭でもお話ししましたが、医師によって、病院によって働き方は様々です。この大規模な感染症流行のさなか、これまでと働き方やシステムを変えながら、医療者も日々、コロナウイルスと戦っています。

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