二度目のステイホームウィークが始まりました。ミモレでは家で過ごす時間を楽しくするためのアイデアをまとめた記事のうち、特に人気があったものをご紹介します。よろしければぜひご覧ください。元記事は1月24日に公開されたもので、紹介されている情報等は公開当時のものです。

子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート! 
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。

 
 


簡単で美味しい! アトリエごはんレシピ集はこちら>>


今回は北海道のお店で知ったレバーの食べ方をご紹介します。
毎年11月に札幌のお店でアクセサリーのイベントをしていただいているのですが、そのご縁で北海道に通うようになり、北の大地の魅力にどっぷりはまりました。
雄大な自然もすばらしいですが、都会の札幌の魅力はなんといっても飲食!毎回観光などほとんどせずに飲食店巡りばかりです。

札幌の市電が走る道沿いにカウンターとテーブル1席がある小さなワインバー「KUMADE ワインとお酒」というお店があります。

こちらで食べて感激した料理はいろいろあるのですが、ソース使いがいつも惚れ惚れするのです。今回のレバーのソース漬けもこちらの定番メニュー。
炒めるかペーストにするしか知らなかったレバーもこうすると目から鱗の美味しさで、マッシュポテトやピクルスなんかと一緒に食べるとこれがまた美味しいのです。そしてこの料理の副産物の生姜がたまらなく好きなんですが、大量に入れたらソースが水っぽくなり、ほどほどに作るのが美味しいようです。
簡単な作り方を教えていただいたのでご紹介しますね。

 

さて、今回のキモは何と言ってもソース! ウスターソースなんです!
今回使ったソースはわたしが住む江東区のソース屋さんのもので「ヤハタソース」といいますが、日本中には地域性のあるソースがかなり作られているようです。
ソースの違いでかなり味も変わるので、ぜひ皆さんのお気に入りのソースで作ってみてください。

レバーのウスターソース漬け


材料(作りやすい量)

 

・レバー(ハツも入って大丈夫です)250g
・生姜 1〜2かけ
・にんにく 1〜2かけ
・日本酒
・ウスターソース

作り方
1 レバーの脂を取り除き3分割くらいに切り、ハツも周りの脂の膜を取り除き縦半分に切る。水を変えながら冷水でしっかり血抜きをする。
生姜は2ミリほどにスライスする。
にんにくは皮を剥き、包丁で潰しておく。

2 水にたぷたぷっと日本酒を入れ、沸騰したらレバーや生姜、にんにくを入れます。途中アクを掬いながらしっかりと火を通します。茹で上がったらざるにあげ、水気を切ります。

 

3 フリーザーバックなど保存用袋にレバー、生姜、にんにくを熱々のうちに入れ、ウスターソースを全体が浸るほど入れます。
空気を抜き、熱が冷めたら冷蔵庫で保存します。
半日ほど漬けてからが食べどきですが、1日から2日おいたほうがソースがまろやかになり旨味も増して美味しいです。

 
 



【番外編】ウスターソース6種、その他2種でソースの食べ比べ!


独断と偏見の感想を載せておきます♪

 

ヤハタソース(ウスターソース)はわが町で地産地消したいソースです。酸味より塩気と香辛料の強さがあるのでレバーには馴染みやすく、最初から食べやすい味になりました。これが私の1番。

ブルドック(ウスターソース)は子供の頃から使っているのですが、揚げ物でしか食べたことがありませんでした。はじめはかなり酸味が強くレバーより味が際立ちますが、好きな方には響きそう。2日目からは酸味の角が取れて馴染んだ味になりかなり美味しいです。個性強いです。

● ブルドック(中濃ソース)は昔から目玉焼きにかけるのが大好きですが、レバーには勝てないようです。

● リーペリン(ウスターソース)は世界初のソースメーカー。イギリスウースター市で生まれた本場の味はビネガーの量が多いのか酸味が強く、やはり揚げ物とと合わせたい味。フィッシュ&チップスが食べたくなります。

● オジカソース(ウスターソース)は旨味も強く万能感があります。レバー漬けも深みのある味になりました。食べやすくおすすめです!

● ユニオン(ウスターソース)は焼きそばにかけるのが大好きなのですが、酸味はありますが甘みもあります。数日置くよりすぐに食べるほうが好きな味でした。

● トップバリュー(ウスターソース)は全国区で買えるソースですね。これが旨味もあってとってもいいお味。レバーも食べやすいです。製造は日本で初めてウスターソースを販売した関西の老舗、イカリソース!

キッコーマン(ウルトラソース)は初めての試み。玉ねぎのシャキシャキ感がある濃厚ソースでなんだかレバーがご馳走になりました。私はかなり好きです。バターご飯にかけたい味。


【おまけ】
このレバーのソース漬けはもともと他のお店の定番メニューであったものをKUMADEさんも教えてもらい作り始めたのだそうです。調べていたら向田邦子さんの著書の中に「卵とレバーのウスターソース漬け」なるレシピがあるのを知りました。茹で卵を一緒につけるのはとっても美味しそうですね。

私もアレンジで砂肝をつけてみましたが、こちらもなかなかの美味でした。
以上、同じウスターソースと言えども製造元ごとに全く違う味である事を実感の食べ比べでした。
ソースの世界って奥深いですねえ。これからもどんどん料理に使っていきたいと思います。

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

 

前回記事「あえるだけの簡単レシピ!「イチゴとクコの実のマリネ」 真っ赤に真っ赤を合わせたい!」はこちら>>


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