漫画家のかなしろにゃんこさんと、発達障害がある息子のリュウ太くん。リュウ太くんは年齢も二十歳を過ぎ、通っていた専門学校も卒業間近となりました。就職活動に臨みますが、いい結果が出ません。ついに、
「とうぶん就活はしない」
「オレ 社員とか向いてない」
などと言い出すので、母親のかなしろさんは気が気じゃない……。息子を自立させるにはどうすればいいのか、悩んだ末に「障害者手帳」の取得を勧めてみることにします。
障害者手帳を取得すれば、障害がある人のみを対象とする「障害者雇用(障害者枠)」にトライできます。それだけでなく、手帳があれば生活や仕事で公的なサポートを受けられるので、心身に不自由を抱えた人にはメリットが大きいのです。でも、「障害者とレッテルを貼られるようで嫌だ!」と反発する当事者がいるのもまた、事実。リュウ太くんがキレたらどうしよう……。
手帳をとるべきか、とらざるべきか……親子での話し合いと、リュウ太くんの模索が始まります。果たして、リュウ太くんの反応は? 彼はどちらを選択するのか?? そしてその理由は??? 最新刊『発達障害で問題児 でも働けるのは理由がある!』(監修・解説:石井京子、講談社)から、緊迫の一幕をお届けします。
「障害者雇用」のこと考えてみたよ!
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