二つの強烈な個性が、共通の価値観で繋がり、面白い相乗効果を見せる、トトロとロエベのコラボレーション。

グッチ、バレンシアガにヴィトンも!この流行を、どう理解する?
ハイブランドと日本のアニメーションのコラボ作品が、話題を呼ぶ様になって久しい。

コンセプトに、ビジュアルに度肝を抜かれ、その衝撃には、いつも、戸惑いや、消化不良の様な、スッキリしない何かが多く含まれていた。

どうしてまた、何故に?!

だってそうでしょ、分かんないよねぇ。
最もかけ離れた存在の二人が、出会って恋でもしたのなら分かるよ。
でも、これは、あくまでもビジネスなのだから。

見目麗しい高級ブランドの作品に、ベッタリと印刷されたアニメのキャラクター達。私には、シュールにさえ見える。

目的は何なんだ?誰が買うの?
そんな疑問をを抱えつつも、スルーしてきた私だったのだが、予期せず出会ってしまった!

トトロ×ロエベ、あれ?何か良いかも?!

ディスプレイも、作品の世界観そのままに。お洗濯を干したようなTシャツの見せ方が可愛い。

 「ジブリの映画は常に、自信や力を与えること、自然への敬意といったモラルが、アニメーションの核として隠されているのです。それらは普遍的で、世界共通のものと言えるでしょう。また、ジブリはアニメーションの伝統的な技法を尊重していて、ロエベが伝統的なクラフトマンシップ(職人技)を哲学にしている点と重なるからです」(byジョナサン・アンダーソン 朝日新聞2021.1.10)

なるほどなあ、そういう風に考えたら良いんだね。

大人気のカゴバッグも、キャラクターが何匹か隠れて居るよ。
定番のハンモックバッグは、ストラップが鮮やかな色合いに。

スタッフさんとお話しをすると、さらに納得。

数量限定のカプセルコレクションは、売り上げそのものと言うよりも、そのメッセージ性、話題性、新しい顧客層の誘致、そして新しい価値観への挑戦なんだ、と仰る。ほほう。

こんな室内履き、ステイホームにあったら楽しいな♪

最終的には、難しい意味あいなんて、見いだそうとする事自体がナンセンス。
ファッションは、いつだって真っ先に、危険を顧みず、新しい価値観への挑戦を体現し、私達を導いてくれたのではなかったか。

それをただ、自由に感じれば良い。

ロエベとトトロのコラボレーションは、作品と空間が見事に調和し、ポジティブなエネルギーを発して輝く、美術作品のインスタレーションを見ている様だった。

カジュアルなデザインながらも、素材の良さとしっかりとした作りは、このメゾンならでは。

ロエベのクリエイティブディレクター、ジョナサン・アンダーソンとは?
自身の名を冠したブランド、JWAndersonを弱冠23歳で生み出した若手のホープ。ジョナサン・アンダーソンがロエベのクリエイティブディレクターに就任したのは2013年。

スペインの老舗ブランドを、クラフトマンシップに基づいた物づくりに原点回帰させ、本来の姿を取り戻す事から始めたそうだ。

ジョナサン・アンダーソン氏。カッコ良すぎやしませんか。ロエベと平行してディレクションする、御自身のブランドJWアンダーソンを立ち上げる以前は、俳優さんだったのだとか。出典:vogue uk

そこに彼の得意とするモダンなアプローチをミックスし、老舗メゾンに新しい風を吹き込んだ作品の数々は、私達を惹きつけて止まない。

通常のロエベのブティックはこんな感じ。何とも鮮やか、何とも華やか。

勢いのあるブランドに圧倒され、有無を言わさずに納得させられた。
恐れ入りました。

ファッションって、やっぱり面白いなぁ。