「鬼滅の刃」が大ヒットする韓国の「日本文化」事情_img0
韓国版『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のポスター/(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable(メガボックスウェブサイトより)

日本映画史上に残る大ヒットとなり、社会現象を巻き起こしている「鬼滅の刃」。韓国では、1月27日にアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開され、初日に6万6581人の観客を動員、ボックスオフィス1位を獲得、と好調な滑り出しが話題となりました。

そして公開から、2週間。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、韓国でもこのままヒットし続けるのか、その現状を分析して、お伝えしたいと思います。

 


『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、韓国で本当に人気なの?


1月27日に韓国で公開した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、韓国の映画館チェーン「ビッグ3」(CGV、ロッテシネマ、メガボックス)の1つであるメガボックスの全国上映館で独占公開されました。

通常、韓国で日本のアニメーション映画は、ビッグ3のうち、いずれかで独占公開することが一般的です。しかし、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、公開日にボックスオフィス1位を獲得すると、異例なことに翌週の2月3日からCGVとロッテシネマでも上映することとなりました。特にCGVの場合は、韓国映画館チェーンの中で売上規模5割近くを占めるため、CGVでの公開は興行成功に欠かせないことです。

実際に2月3日以降、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の観客動員数は急増しています。2月5日の累積観客数は33万人を記録し、2月7日には44万人を超えました。驚くほどのスピードです。公開して2週間となる2月10日には50万人を突破するのではないかと思います。

ちなみに、「名探偵コナン」や「ドラえもん」など、韓国で多くのファンを持つ人気漫画やアニメーションの劇場版でも今まで平均20万~30万人ほどの観客数を動員でしたから、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の反響は快挙と言えます。

 
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