おたまの「人となり」が伝わるシーン


①カップ麺を食べるおたま

おたまってご飯食べられるの?主人公と一緒にポテトチップスを食べたりコーラを飲んだり。まるで人間みたい?なおたま。さくらんぼを食べた時には、種ごと飲み込んでしまいます。

人間と同じく、なんでも食べられるようです。


②実家の味を知っているおたま

主人公が実家から持ってきたおたまなので、主人公が小さな時にも台所でカレーを作るのに使われていました。その頃の記憶がふっとよみがえるエピソードもありますよ。

実家でいろんなものをすくってきたおたまが、今一番食べたいのは?


③脚のマッサージをしてくれるおたま

仕事のせいでしょうか。イライラすることが多い一日の終わり、心がイガイガささくれ立って、物理的に脚も張っている主人公。言葉で「疲れた」と言わなくても、マッサージをしてくれるおたま。優しすぎる!

手はないので、足踏みマッサージ。


おたまは主人公の「絶対的な味方」


おたまは口調も性格もドライですが、主人公が泣いている時にはなぐさめ、自信をなくしている時には励まし、何か起きた時には守ってくれようとします。そう、おたまは主人公の「絶対的な味方」。

手作りじゃなくても、一緒に食べること自体が楽しい。

長年連れそった夫や、姉を信頼しきっている弟、さりげなく助けてくれる兄、寡黙だけど娘を心配している父親、家族のようにも見えるおたま(口調からして、男の家族に思えてしまいます)。こんな家族がいたらいいのにな、いや、実はいたのかもしれないな……と自分の家族のことを振り返りながら思ってしまいます。

 

読むと心がやわらかくなってちょっとノスタルジックな気持ちにもなれる、おたまとの2人暮らし、あなたものぞいてみませんか?

枇杷かな子

ほっこりしたエッセイコミックをインスタグラム(ID:kanakobiwa)とツイッター(@BiwaAmazake)で発表し続けている漫画家。LINE公式女性向けメディア「charmmy」で「あの日のまんが」を連載中。


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構成/大槻由実子
 
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