こんにちは、〔ミモレ編集室〕のマイと申します。
ミモレでは「バタやん」の愛称で知られ、"妹キャラ"的な親しみを感じさせる川端里恵さん。
一方〔ミモレ編集室〕で編集やライティングについて堂々と講座をされるお姿は、“できる編集者さん”というイメージ。
そんなギャップを感じさせる川端さんの「仕事論」についてインタビューを決行!“神フレーズ”続出の、その内容とは⁉

講談社・ミモレ編集次長で、ブランドマネージャーも務める川端里恵さん。編集室のオンラインイベントとしてインタビューさせていただきました。


実は営業職採用。編集部に“留学したまま帰ってこない人”


――出版社へ入社した動機を教えてください。

元々はマーケティング職とかプロモーションの職種に就きたくて、(当時)営業職採用があった講談社に入りました。
本はすごく好きだったんですけど、つくる人になりたいとはあまり思っていなくて。
入社5年目にwith編集部に人事異動になった時は、どちらかと言うとショックでした(笑)。「営業職としてやっていけるかも」とやっと思えてきた時期だったので。
でも「編集の経験が営業にも役立つかもしれない」と、後から思い直したんですけど。そのまま今でも編集部にいるので、"留学したまま帰ってこない人"みたいになっちゃっています(笑)。

――今の肩書は、ミモレブランドマネージャーでいらっしゃるんですよね。どういう役職なのでしょうか?

まず編集長の川良さんはコンテンツの長で、編集方針などを全体的に見ています。私はビジネス面のチーフなので、ミモレがどうマネタイズするか考えたり、社内調整を担当したりしています。

 


「舐められた方が得だな」って


――ご身長が小さく、顔立ちから若く見られることも多いそうですね。仕事で舐められたりはしませんか?

そうですね、営業職だった時は仕事が始まる前から"小娘扱い"をされて、すごく悔しい思いもしました。
でも舐められてるってことは、初期の評価が低い分、ちょっと仕事が普通にできると「思ったよりコドモじゃなかった」みたいな(笑)。評価は上がる一方という面もあって。そういう意味では、逆に「舐められた方が得だな」って途中で自覚しましたね。今も後輩の方が先に名刺やお茶を出されることも多いんですけど、まあいいかと思っています(笑)。

〔ミモレ編集室〕では編集・ライティング講座の講師を担当。川良編集長からは「本にしたら?」と言われるほどの分かりやすくてためになる講義は、メンバーにも大好評!


アピール上手じゃなくても、小さく信頼を積み重ねていく

 

――お仕事で得意なことは?

うーん、あんまりないですね。得意なことより苦手なことの方が多いから、なんとかやりこなせる術を探します。
外回りの営業も、最初は向いてないって思ったけど、「アピール上手じゃなくても、小さく信頼を積み重ねていけばやっていけるかも」って思うようになりました。
編集部に来たら、やりたいことがあって華やかな女性がたくさん。それなら私は、うちの会社では苦手な人が多い「システム周りはやりますよ」とか、違うアプローチもあるかもって思いましたし。

――逆に苦手なことはありますか?

仕事の依頼で電話するのが苦手です。
「こういう企画をご一緒してほしい」っていう電話を掛けるのに、3回くらいトイレに行って、コーヒー入れて、チョコレート食べて、色々気を紛らわしてから電話する、みたいな。実際に電話すると、なんてことなかったりするのに、どうしてこんなに緊張するんだろうって思うんですけど。
大草さんに仕事の依頼をする時に、実は1日、2日寝かせたりすることも…(笑)


“中庸のハイスペックバージョン”みたいな感じ


――ミモレでは「バタやん」としてキャラが立っていて、アピール上手なイメージです。

たぶん私、すごく繊細さんでもないし、すごく積極的なタイプでもなくて。その中間で、凡人の度合いがちょうどいいのかも。自分のことを”中庸のハイスペックバージョン”みたいに思っているかもしれません(笑)。
その道の巨匠と呼ばれる人にも、初歩的なことを恥ずかしげもなく聞いたりする。それができるのも、専門性が高過ぎない、中庸のハイスペックだからだろうなという気がします。

 
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