④ 脱線&長尺スピーカーを止めるも止めないも、モデレーター次第
たとえばテーマが「グルメ旅を語り合いたい!」のルームで呼んだスピーカーが仲のいい同僚だったとします。同僚が全く旅にも食べ物にも関係ない自分の仕事のPRをし始めました。そこでモデレーターのあなたが同僚に気を使って「そうなんですよ!××さんは仕事ができる人でプロフィールを見てほしいんですけど…」と話を広げてしまうとどうでしょう。オーディエンスはグルメ旅の話が聴きたいのにしらけてしまいます。特に、途中から聴きにきた人は、ルームで関係ない話をしていたら離脱する確率が高い傾向にあります。
そんな事態に陥らないためにも、モデレーターのあなたが「次は私の同僚の〜さんです。どんなグルメ旅が好きですか?」と質問してから話し始めてもらうのがいいでしょう。それでも脱線から始める無敵さんがいたり、テーマは合っているけど、自分の持っているエピソードを全部話したい人もいます。ワンマンショーに感じてしまうほどにスピーカーの話が長い時には、話の切れ目や呼吸のタイミングですっと入って話題を変えてみてください。この時モデレーターがイラついた声ではNGです。顔は出ていなくても声で感情は伝わってしまうもの。相手や場に合わせてニュートラル声か笑顔声で。冷たいモデレーターではなくスマートなモデレーターを目指しましょう。
⑤ 複数モデレーターでトラブルを回避する
私も先日、平日の21時くらいから友人と一緒にクラブハウスでモデレーターをしたのですが、その時間帯のユーザーが多かったのか、サーバーの不具合なのかで1時間半で7~8回ルームから出されました(すぐに入り直すことはできます)。ひとりでモデレーターをしていたら、ルームが終わってしまうところでした。(モデレーターがいなくなるとルームが閉じます)。そういったトラブル回避のためと、進行をスムーズにするためにも複数のモデレーターがいた方がよさそうです。また、大人数が参加し、スピーカー希望の手もたくさん上がると予想されるルーム(例えば就職相談、●●診断など次々と人の入れ替わりがあるルームなど)なら、3、4人をモデレーターにして、メインで進行する人、スピーカー招待担当、迷惑な人を強制ミュート、退出させる担当、次に話す順番は誰か、飛ばしてしまった人を指摘する担当など、やんわり役割を分けるなど、自分たちのやりやすい形を探っていきましょう。
これらはあくまでも、ひとつの案です。ファンが多い著名人がのんびりと、たまにトラブルも楽しみながらモデレーションしているのがファンにはたまらなかったりもするので、自分の開きたいルームに合わせて取り入れてみてください。
「クラブハウス」でモデレーターができれば会議も商談もうまくいく!?
私は、長い間リアルイベントでのモデレーションやトークセッションの進行の仕事をしてきたので、少しは説得力を持ってお伝えできると思うのですが、「クラブハウス」で自分とゲストは声だけ、リスナーは沈黙、という場でモデレーションができれば、顔と反応を見ながらのリアルイベントでの進行はむしろ楽に感じると思います。今後、ご自身のキャリアの引き出しとして、プレゼンやカンファレンスなどのモデレーションスキルも身につけたいと考えている方には、「クラブハウス」は絶好の場です。ご紹介した5つのコツを念頭に、まずは上手だなと感じたモデレーターを真似することから始めてみてはいかがでしょうか?
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