争奪戦の結果、Appleが2500万ドルで落札した話題作『CODA』とは?

グランプリ、観客賞、監督賞、アンサンブルキャスト賞をひとりじめした、『CODA』のシアン・ヘダー監督。 photo by Sundance.org

待ちに待たれた変化が、今、ようやくアメリカ映画界に訪れたかもしれません。先月のサンダンス映画祭で、女性監督がめざましい活躍ぶりを見せたのです。

 

今年のサンダンス映画祭は、監督の男女比が50:50と、最初から優等生。しかも、それら女性監督たちが持ち込んだ作品の多くは、新鮮で、タイムリーで、心に響くものでした。グランプリ、観客賞、監督賞、アンサンブルキャスト賞をひとりじめした『CODA』も、そのひとつ。シアン・へダーが監督する今作はフランス映画『エール!』のリメイクで、家族の中で唯一、耳が聞こえる女子高生が主人公。青春ものでもあり、家族愛の話でもあり、見終わった後に心が温かくなる感動作です。争奪戦の結果、Appleが2500万ドルで配給権を獲得したのも話題になりました。この金額は、サンダンス映画祭史上、買い付けの最高記録。新記録を作ったのが女性だったというのは素敵です。

 
  • 1
  • 2