「お家時間」が増えたことで、ドメスティック・バイオレンスや、騒音などの「ご近所トラブル」が増えているとも聞きます。

ドメスティック・バイオレンスの問題を抱えている方は、家で過ごす時間が長いとよりつらい状況に陥ってしまうかもしれません。個人レベルではなく社会と制度の助けが必要だと思います。それ以外の個人的な問題においては、お互いに少しずつ柔軟な心を持つように心掛けることが必要だと思います。誰もが聖人ではないし、「他人のために」と考えるとちょっと大変ですが、「自分自身のために」という発想でやってみるのはどうでしょうか。

 

具体的にはどういうことでしょうか?

先日私の身に起こったことをお話します。
韓国は先月までものすごい寒波が来ていて、私の家の水道管が凍って破裂、工事をしなければならなくなったのですが、その際、不当にも大家さんから共同責任を要求されたんですね。もちろん法的にも道理としても、費用負担義務は100%大家にあるにもかかわらず。
以前の私であれば、白黒つけようと声を荒げて大家を問い詰めたと思います。でもそんな方法を取れば、自分が住む空間にネガティブな感情や運気が残ってしまう。それでもっと柔軟に、互いの状況を理解しましょうと説得しました。実際、誰よりも自分のためにそうしただけなのに、結果的に誰もが大きく気分を害すことなく問題は解決しました。

人間関係において起こる事件や良くない経験は、いつかは過ぎ去って終わるものです。重要なのは、そのことが自分の心や頭に残り、残りの人生に別の影響を及ぼすということを覚えておくことです。そうすれば、どんな状況になっても、少し柔軟に、気軽に対処できるようになると思います。