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髪の専門ドクターに聞く「薄毛の目安と予防ケア」

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最前線の薄毛ケア「育毛剤」と「発毛剤」を使いわけて


「薄毛悩みの解決法は大きく2つあります。
今生えている髪にアプローチし、ハリ、コシのある健康的な髪を維持する『育毛剤』(医薬部外品)と、毛の本数を増やす効果が証明されている『発毛剤』(医薬品)があります。
髪の悩みに応じて育毛剤と発毛剤を使い分けることが大切で、すでに薄毛に悩んでいて髪そのものを増やしたいという方は、発毛剤を選ぶとよいでしょう。

現在、医学的に発毛効果が確認され、発毛剤として認可されているのが『ミノキシジル』という成分で、頭皮の奥にある毛乳頭細胞に働きかけます。加齢に伴って細くて抜けやすくなっていた毛が太くて抜けにくい毛に変わり、ボリュームアップや本数の増加が期待できます」(小山先生)。

 


ドクターが教えるセルフケア、まずは何から始めたらいい?

髪の専門ドクターに聞く「薄毛の目安と予防ケア」_img0
 

最後に自宅でできるセルフケアと注意点を教えてもらいました。
「毎日のケアとして、健康な髪を育むための頭皮環境を整えましょう。ここで3つのケア法を紹介します」(小山先生)。

●頭皮の汚れをしっかり落とし、清潔に保つ
髪の毛を不潔なまま放置すると頭皮の炎症から薄毛につながる場合があります。疲れてシャンプーする気力がない、という時は湯洗いだけでも結構です。まずは汚れを落とすことが先決です。

●頭皮トラブルは放置せず、使用しているヘアケア剤を見直す
頭皮にフケが溜まっていたり、かゆみや赤みなど頭皮トラブルがある場合は、使用しているヘアケア剤を見直しましょう。

●頭皮マッサージもこまめにする
頭皮マッサージには血流改善とリラックス効果があり、髪にも良い影響を与えます。過度なマッサージで頭皮を痛めては本末転倒ですので、適度な心地よさを得られる程度の力でおこないましょう。


「お話した通り、生活習慣に気を配り、あわせて頭皮ケアを継続することで将来の髪悩みが軽減する可能性があります。心配な方は専門のクリニックを受診し、早めのケア・予防対策をすることをおすすめします」(小山先生)。
 


次回は、「プロのヘアメイク直伝、薄毛に見えないケア&テクニック」について紹介します。

取材・文/長谷川真弓
構成/片岡千晶(編集部)


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