米国在住で、早い段階で自らもコロナワクチン接種を経験した山田悠史医師。最前線で診療を続ける山田悠史医師が、みなさんからの質問にお答えします。

 

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【質問】 私は50代です。痩せていて、体重が40kgしかありません。小、中学生並みだと思います。体力もありません。海外の人と比べて、だいぶ体格も違います。同じ量のワクチンを打つことに、とても不安を感じます。もしかして、女性に副作用が多いのは、体重の割に、ワクチンの量が多すぎるということはないのか、など心配です。


 

これは、特定の薬のことを思い浮かべてのご不安なのかもしれません。確かに、体重によって血液の量が異なってくるため、薬の中には、一定の血液中の濃度になるように、体重に合わせて量を増減させて投与する薬があります。

ワクチンでは、それとは少し考え方が異なります。ウイルスや細菌が、目に見えないほどのミクロの量で感染症を起こすのを想像してみてください。ワクチンも、ミクロの世界でとても少ない量を投与するのです。それで、免疫をトレーニングするのには十分だと考えられています。体重差があったとしても、その割合の差は微々たるものです。

このような理由で、基本的に全ての成人の方に同じ投与量で使えるワクチンであると考えられています。実際に、臨床試験の中ではさまざまな体重の方、年齢の方(16歳以上の人)が同じ投与量で接種を受けられていますが、高い有効性や安全性が示されました。

これは、新型コロナワクチンに限られた話ではなく、多くのワクチンにも共通した考え方です。体重が違っても、基本的に同じワクチンを接種していただいて構いません。


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参考資料https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00222.html

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