被害の証拠が次々とSNSにアップされ、崖っぷちのクオモ知事


ニューヨーク州知事アンドリュー・クオモのセクハラ疑惑がますます過熱しています。先月末、かつてクオモの下で働いていた現在25歳のシャーロット・ベネットさんが「ニューヨーク・タイムズ」に告発してから、次々にほかの女性たちが出現し、これまでに7人が彼から受けた被害を公にしました。

ベネットさんは、昨年6月、クオモから、年上の男性と関係をもったことがあるかなど、私生活での恋愛関係について聞かれたとのこと。クオモが自分と肉体関係をもちたがっているのは明らかだったとも語っています。

しかし、実は昨年12月にも、リンジー・ボイランさんという女性が、ツイッターでクオモにセクハラを受けたことを明かしていました。2015年から2018年にかけてクオモの下で働いていたボイランさんは、「ええ、私はアンドリュー・クオモから何年もセクハラを受けてきました。多くの人が目撃しています。次に何が来るのか、予測は不可能でした。仕事で厳しくされるのか(それは良いこと)、見た目についてハラスメントされるのか?同じ会話でその両方が起きるのか?そんなふうに何年も過ごしたのです」と投稿。ベネットさんが告発した後、さらにネットにエッセイを投稿して、クオモから受けたセクハラを詳細に描写しました。

2021年3月20日、アンドリュー・クオモ前ニューヨーク州知事の疑惑に関して、抗議者たちがワシントン・スクエア・パークに集まった。知事からセクハラ被害を受けたと告発した元側近のリンジー・ボイランさん(写真)などが辞任を要求した。photo by AP/アフロ
 


被害の証拠写真を友人が撮っていた


続いて、今度は、仕事関係ではない女性アナ・ルッチさんが、2019年9月、友人の結婚式での出来事を証言。クオモは、面識のなかったルッチさんの腰を触り、彼女がそれを振り切ると、今度は頬を両手で掴んで「キスして良いか」と聞いてきたといいます。彼女が明らかに嫌がっているその時の写真を、彼女の友人が撮影していました。


アナ・ルッチさんよりニューヨーク・タイムズに提供された証拠写真。

 
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