医師が薬を出す理由
ただし、「十分科学的な根拠がない」というのは、必ずしも「無効である」ことを意味する訳でもありません。
もしかすると本当に効いているのかもしれないし、でも効いていないかもしれない。それが「分からない」ということを意味しています。
では、なぜ医師は有効性も分からない薬を出すのでしょうか。
少なくとも薬に「治癒を早める」ことを期待しているわけではありません。医師が薬を出す理由は、薬を飲んでいる間、薬が症状を軽くしてくれる可能性を期待しているから、です。
実際に、風邪薬を飲んで、症状が軽くなったという経験をした人もいるでしょう。それこそが風邪薬を飲む理由です。逆に言えば、症状が軽いうちから「予防で」飲む意味はないということです。
また、「いろんな薬を出してくれるお医者さんが良いお医者さん」では必ずしもないということも知っておいてください。
風邪で病院にかかり、たくさんの薬をもらうことに慣れた人にとっては、薬を一種類だけ出す医師は「悪い医師」に感じられるかもしれません。でも、実際にはそうではありません。
関連記事
【コロナワクチンの不安まとめ】接種経験者の山田悠史医師がとことん解説>>
血圧は低すぎてもダメ?低血圧の検査と対処法【医師の解説】>>
日本人は知らない「ワクチン接種リスク」の考え方まとめ>>
- 1
- 2
Comment