約10年前に夫に浮気をされたものの“不貞行為の証拠”など決定的なものがないこともあり、離婚を決断できなかった子持ちアラフォー女性・十五子(といこ)さん(仮名)。でも、いつか離婚したくなったときに子供と二人になっても困らないように、少しずつ計画的に準備を進めているそう。ついに逆襲開始です!いったいどんなことをしているのか伺いました。「私、どうすれば離婚できますか?」略して「わたリコ」連載の第4回目ご覧ください。

 

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夫に働くことを否定されても、絶対に仕事をやめない

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「私の記憶がないくらい大変だった産後すぐに浮気をした夫。10歳年上の夫は亭主関白でモラハラ気質。なので日ごろからよく夫に、『女性は結婚したら、家庭を守るのがいちばん。仕事をしたいなら、まず家のことをちゃんとやって』、『自分が好きで働いているんでしょ?オレ、働いてって頼んでないし!』と言われてきました。でも“絶対に仕事はやめてやらない!”と心を決めていました。

まだ幼い子供を一人で育てていく自信もなかったし、夫の不貞行為の証拠も得ていなかったので、夫の浮気後すぐに離婚を決断することはできませんでした。でも、いつか離婚するかもしれない……。そんな気持ちは心の中にずっとありました。

だから、仕事をやめて、夫に頼らないと生きていけない状態にだけは絶対にしたくなかったんです」

夫の転勤に絶対についていかない

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「夫の浮気が発覚してから数年後、夫が地方に転勤をするという話が出てきました。当時は『このまま私が夫を許してうまくやっていくことが子供のためにはいいのだろうか』、それとも『やっぱり離婚した方が幸せになれるのか』という2つの考えの中で揺れている状態でした。

けれど、『一緒に転勤についていく』という言葉は絶対に発しませんでした。夫は自分が浮気したことによる後ろめたさがあるからか、無理強いはしてきませんでした(でも、私がついて行かないことを決断した後に、本当は来て欲しかったと言われたし、義母も夫になんでついてこないのかとグチっているようでした)。

もちろん、この転勤についていかない選択も、自分で独立していたいから。夫に頼らないと生きていけない状態にしたくなかったからです。子供はまだ保育園に通っている年齢だったし、私の実家が地方で親に頼ることもほぼできなかったので、ひとりで仕事と子育ての両方を両立できるのかという不安はありました。

でも、それ以上に、自分の仕事や周りの環境を捨ててまでついていきたいと思えるほどの夫ではないと思っていたのも事実です。もうそこまでわかっていたのなら、ウジウジしないで早く離婚の決断をしていればよかったと今なら思います……」


自分自身が絶対に浮気の仕返しをしない

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「友人に夫の浮気の相談をしていたら、『じゃあ十五子(といこ)も浮気し返しちゃえばいいじゃん。そしたら許せるようになるかもよ?』と言われたこともあります。だけれど、これもしないと決めていました。
もし私が仕返しだったとしても浮気をしたことが夫に見つかると、将来するかもしれない離婚に不利になってしまうかもしれない。そういうリスクを作っておきたくなかったんです」

一人で子供を育てていくために十分な収入を得るための努力を怠らない

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「いつかの離婚に備えて、夫に文句を言われても、夫の転勤が決まっても、仕事を続けることを選びました。ただ仕事を継続するだけでなく、収入を上げることも目標にしていました。

なぜなら、
将来何かあったときに子供に苦労をかけたくなかったから。
離婚を決断した後に、あのとき離婚をしなかったよかったと後悔したくなかったから」


「いい弁護士さんいたら紹介して」と周りに言い続けてきた!

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「いつかの離婚に備えて、唯一やったことは、離婚が得意な弁護士さんがいたら紹介してほしいと友人知人に伝えておくこと。夫の浮気後最初の数年間は、私自身の中でも本当に離婚してもよいのかと迷いがあったので、周りにもほとんど夫婦関係のあれこれを友人たちに隠していることも多かったんです。

でもあるとき、吹っ切れてから友人たちにも正直に話すようにしたら、私もラクになったし、いつかに備えて弁護士さんを探したいという前向きな気持ちになってきました」


始めの頃と比べると、十五子(といこ)さんの中で、だいぶ離婚への気持ちが前向きに変わってきたような気がします。次回は、離婚しないまま10年間経った今の状態の夫婦関係について教えてもらいます。

※内容は取材を元に作成していますが、一部編集して掲載しています。

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【離婚連載3】浮気&モラハラ夫に我慢できなくなり「離婚したい」と言ってみたら、まさかの脅し?

取材・構成/ミモレ編集部
この記事は2020年10月13日に配信したものです。
mi-molletで人気があったため再掲載しております。


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