89モデル歴26年。長く仕事を続ける上で大切にしていることは？【モデルはまじQ&A】

モデルとして、テレビ出演やラジオパーソナリティとしても活躍中の浜島直子さん、愛称“はまじ”。44歳の彼女が、ファッション、ビューティ、ライフスタイル、さまざまなジャンルで新しい自分を発見していく連載です。

今回から〔ミモレ編集室〕とはまじ連載のコラボ（!？）企画がスタート。〔ミモレ編集室〕のメンバーから募った質問や悩みにはまじが答えていきます。メンバーとはまじはまさに同世代。雑誌『mcシスター』でのデビュー当時からはまじを見守っている方も多く、はまじの笑顔の源や仕事に対する姿勢などに多くの質問が寄せられました。

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Q．『mcシスター』でモデルとして活躍後、『世界ふしぎ発見！』のミステリーハンターに挑戦されていたはまじさん。新しいチャレンジに迷いや不安はなかったのでしょうか？　もしあったとして、どうやって乗り越えたのでしょうか？

A．迷いや不安はまったくありませんでした。「面白そう！やってみたい！」という気持ちしかなかったですね。

そんな前向きな気持ちしかなかったので、オーディションに行ったときも「私が選ばれないことがあったら、番組なくなるんじゃない！？」なんて冗談ながらも思っていたほど（笑）。当時は、モデルとしての仕事に、よく言えば余裕が出てきた、悪く言えばマンネリが生まれたときだったこともあり、自分の中に新しい風を吹かせてやろうという思いも強かったんです。

それと同時に、いろいろな雑誌に出るようになっていたけれど、どこにいってもスターモデルがいて、私にはなれないんだなと思い、ある意味で挫折を感じていたときでした。だから、彼女たちになくて、私にあるものは何だろう、自分の好きなことは何だろうと必死に探していました。それが話すことだと気づき、ちゃんと自分の“武器”にできるようにしようと思い始めていたんです。コンプレックスがあったからこそ、新しい道が拓くことができたと今では思っています。

Q．はまじさんがコラボなどで作る服を着ていると、とても気配りの方だなと思います。その気配りはどこから生まれたものなのでしょうか。元々の性格なのか、後天的なのか。後天的であれば、どんな努力をされたのかお聞きしたいです！

A．そんなふうに言っていただいてありがとうございます。気配りがもしできているとしたら、モデルとして最初に仕事をしたのが雑誌『mcシスター』だったからというのも大きいと思います。

当時『mcシスター』にはスタイリストさんがいなくて、編集部の方がスタイリストの仕事も兼ねていました。当然関わっているスタッフさんの数も少ないので、モデルも当たり前のようにお手伝いもしていたんです。

私のように地方から泊まりで撮影に来るモデルは編集部近くのホテルに宿泊していました。撮影前日に編集部へ遊びに行って、靴の底貼り（借りてきた靴の底が汚れないようにテープなどでガードする）を手伝ったり。撮影当日も着た服をラックにかけたり、たたんだりするところまでがモデルの役目だったんです。現場でも手が空いた人がお茶をみんなの分入れたりするのが当たり前でした。

モデルの仕事をしながら、社会人としてのマナーや仕事はチームでするものだということも教わりました。最初から何でもやってもらえて、カメラの前に立つだけでよかったとしたら、私の場合、勘違いしちゃってたかも（笑）。

あと、私がモデルとして劣等感の塊だったことも理由かもしれません。華があって注目されるスターモデルではなかったから、せめて印象だけよくしておこうと思っていたのかも。もちろん元々ツンツンした性格ではなかったし、おしゃべりが好きだったということもありますが（笑）。