早起きは三文の徳、とはよく言ったもので、新居に落ち着いてから日課になった早朝散歩で、思わぬ場所に遭遇した。

圧巻のファサード。こういう佇まい、好きだなぁ。注;オバケ屋敷じゃないよ。
あちこちに彫刻が施されているのが良い。蔦のからまる家、壁はめちゃくちゃ傷むけれど、はぁ~憧れ!
いつかここに住むアーティストに出くわしたらお話しを聞いてみたいな。

エコール・ド・パリという、1920年代に活躍した画家達のアトリエ跡は、蜂の巣<ラ・リューシュ>と名付けられた。耳にした事はあったけれど、こんなに近くにあるとは知らなんだ。

ごく普通の住宅街に、突如として現れる異空間。タイムスリップをした様な、そこだけに不思議な空気が流れる。

歴史的記念物には大抵この標識が。足を止める住民も多い。ラ・リューシュの詳細は日本語版のウィキペディアでどうぞ!
我らがフジタもここを訪問し、アーティスト達と交流があったんだって。
国や財団に保護されて、何度もの解体危機を免れてきた。

シャガールやモディリアーニ、アポリネール。歴史に名を刻む綺羅星の様な芸術家達がパリに集まって来て、貧乏でロクに家賃も払えなかった当時に、ここに棲みついてコミューンを創ったのだという。その数百部屋以上に登るというから驚く。

蜂の巣の様にぎゅうぎゅうに密集したアトリエから、みんなが立派に巣立って行ったんだね。

フランスの歴史的記念物に指定されながらも、今でも老若男女、多国籍の芸術家達が生活をしていて、ギャラリーでは展覧会が行われているらしい。ロックダウン明けにでも行ってみようかな。

ジャン=ピエール・ぺラロ氏は90歳超の素敵なおじいちゃん。キュービズムの様でフォービズムの様な作風がカッコいい。ギャップ萌え♡楽しみだな。
あ、黒猫!と思ったら微動だにしない。なーんだ、オブジェか。
どこかノスタルジックな風景はひっそりと静まり返っていた。

遠くに行きたい。知らない街を歩いてみたい。あれ?こんな歌があったっけ。いつも遠国に想いを馳せていたけれど、どこにも行かずに足元に目を向けてみるのも悪くない。

ありふれた日常生活の一本裏道に、私の知らない素敵がまだまだ隠されているに違いない、と思った。

オマケはお隣さん家の藤棚。良い香りが漂い、ここを通る度にご機嫌なHirokoさん♪