「VRホストクラブ」って？ぼったくられない？入店方法は？

VRホストが耳元で囁く「俺に会いに来てくれたの？」

はせとも：何より新鮮な会話が楽しかったです。「休みの日は何してるんですか？」って聞かれたので、「ピラティスしてます」って答えたら、ピラティスが何やらわからない様子。私、意地悪なので教えずに続けて「ピラティスって何だと思います？」と聞いたら、「（食べモノの）ピラフ的なものですか？」となり。思わぬピラフ発言にキュンが最高潮になりました(笑)。

ぴちきょ：手慣れた会話よりも、かえって心が潤ってしまう。女性ホルモンまで増えそう。VRホストクラブは若返りの薬かもしれない（笑）。

はせとも：それって体験しているから味わえること。VRって“会ってる”っていう感覚がやっぱり強い。

ぴちきょ：声の距離感がそれを強めていそう。VRホストとスレスレの距離で「俺に会いに来てくれたの？」なんて言われた時はもう大変。

はせとも：それはヤバい（笑）。

バタやん：VRホスト体験はまだですが、想像できます。VR上ではアバターが近づくと、声も近寄って聞こえてくるので、間近になればなるほど、耳元で囁かれているようで。はじめはびっくりして、硬直状態になりましたよ。

VRアバターなら誰でも思い通りの容姿に！

ぴちきょ：男性までVRホストに虜になっている話もあります。

バタやん：お客さんは女性に限ったものではないんですね！

ぴちきょ：VRアバターで誰でも美少女になれますからね。ゲームエンジンのUnityを使ういと、アバターを可愛くおめかしなんていくらでもできます。お目当てのホストに“壁ドン”してもらうためにUnityを一から覚えたっていう方もいますよ。

はせとも：なんて健気……年齢もジェンダーも関係なく遊べてしまう。

ぴちきょ：受け入れてもらえる世界があるってこともVRの良さなんですよ。

VRホストクラブまでの行き方はツールとフレンドに頼るべし

ぴちきょ：VRホストクラブの楽しみ方はまだまだ広がっていきそうで。イケメン人気VRホストたちと一緒にパターゴルフをして遊べるイベントというのもあります。まるでそれは推し活動。

バタやん：想像が膨らむばかりですが、そもそもどうしたら、VRホストクラブに行くことができるのでしょうか？探せば見つかるもの？

VRはどうやったら始められる？必要なグッズは？はこちら＞＞

ぴちきょ：主催者がツイッターで開店日などの情報をお知らせしています。私もはじめはツイッターから情報を引き出しました。主催者の方とリプライを交わした後、ソーシャルVRアプリ「VRChat」でフレンド申請して、ジョインといった具合。ただし思うに、自分から探すというよりVRはどちらかというと、人に紐づくことが多い。もともとVRホストクラブを知ったきっかけはVRChat上で知り合ったフレンドがVRホストをされていたから。VRの世界は人が軸になって動いているんですよね。

はせとも：エキスパートとフレンドになるのもひとつの手。私はぴちきょさんが立ち上げたVRで遊びたい人のための「Discord（ディスコード）」コミュニティサーバにも参加してますよ。

バタやん：コミュニティ運用ツールですよね？ビジネスでよく利用されているものでは「Slack（スラック）」がありますが、VRだったらDiscordなんですか？

ぴちきょ：DiscordにはVRChatユーザーのためのコミュニティがたくさんあって。気になるコミュニティに所属しておけば、情報がしょっちゅう流れてくるので、便利ですよ。ツールも使いこなしながら、VR上でも頼るべきはお友だちです！

はせとも：さっそく、ぴちきょさんを頼ってバタやんさんも一緒にVRホストクラブを体験してみましょうよ。

「行きます！」と、バタやん即答。さて、バタやんもうっかりハマってしまったかどうかは、次回のお楽しみに。VR注目の遊びとお仕事話もお届けします。

＜補足解説＞

VRChat…アメリカのスタートアップ企業が運営しているソーシャルVRアプリ。世界中のVRユーザーが利用し、同時接続数は４万ほど。VR上最強の遊びの場「ワールド」が展開されている。

Discord…アメリカ発のゲーマー向けコミュニティ運用ツール。無料でテキスト、ボイス、ビデオチャット可能。コミュニティ別に個人専用サーバを立ち上げることができる。ぴちきょさんのサーバ名は「ゆるふわVR」。

画像提供／トーモ代表取締役・東智美